a16z主導のプライベートトークンセールで資金調達を実施
Jito Foundationは、a16z (Andreessen Horowitz)をリード投資家とするプライベートトークンセールで5,000万ドル(約75.5億円)を調達した。
📣🚨NEWS: @a16zcrypto has made a $50M strategic investment in Jito!
With BAM live on mainnet, Jito's growing momentum across DeFi, and institutional adoption continuing to accelerate via JitoSol ETF's, things are just getting started.
Accelerate Jito. pic.twitter.com/pKGhLyvkdI
— Jito (@jito_sol) October 16, 2025
a16zはJitoに5,000万ドルの戦略的投資をしました!BAMがメインネットで稼働し、DeFi(分散型金融)全体でJitoの勢いが増し、JitoSol ETFを通じて機関投資家への導入も加速しています。まさにこれからが始まりです。Jitoを加速させましょう。
調達資金はJito Networkのインフラ拡張、開発者ツールの強化、Solana(ソラナ)の設計に合わせた流動性ステーキングソリューションの開発継続に充てられると発表した。今回の取引は、FTX後の弱気相場を経た近年のa16zにとっても大口の仮想通貨投資の一つとされる。
資金調達の概要
Jitoにとって今回のラウンドは単一投資家からの出資として最大規模となり、a16zが主導する形で5,000万ドルの資金が投入された。
Jitoはエコシステムの中核として二つのプロダクトを運営している。Solanaの高速処理に最適化したバリデータクライアントと、ユーザーが流動性を維持しながらステーキング報酬を得られるJitoSOLである。JitoSOLは高い流動性を持つステーキングトークンとして機能し、その時価総額は32億ドル(約4,828.6億円)超とされる。
Jito Foundationのブライアン・スミス(Brian Smith)氏は、今回の調達は単なるスケーリングにとどまらず、Solanaを利用するすべての参加者がより多くの価値を引き出せるよう、ネットワークの透明性とプログラマビリティーの向上に重点を置くと述べた。a16zのアリ・ヤヒヤ(Ali Yahya)氏は、9月に始動したブロックアセンブリマーケットプレイス(BAM)のような基盤ツールの整備が、Solanaの次の成長フェーズを牽引する上でJitoの強みになっているとコメントした。なお、a16zは近年、LayerZeroに5,500万ドル(約83億円)、EigenLayerに7,000万ドル(約105.7億円)の投資をしている。
Solanaエコシステムへの影響
今回の出資により、JitoはSolanaのステーキングおよびMEV(最大抽出可能価値)領域における主要インフラプロバイダーとしての役割をさらに強化する見込みだ。
JitoはMEVキャプチャーを統合し、ブロック構築とネットワーク効率の最適化を図る設計を採っている。現在、1,400万SOL超がJitoでステーキングされ、約28億7,000万ドル(約4,333億円)の想定元本がロックされているとされる。
JTOのトークン供給は約36%がロックされており、11月7日には1.13%(約19.7億円相当)が権利確定を迎える。完全な権利確定は2026年12月まで続く見込みだ。市場動向としては、JTO価格は1.14ドル前後で推移し、過去1年で48%超の下落となっている。関係者の話として、今回の取引におけるプロジェクト評価額は約8億ドル(約1,207.7億円)と伝えられている。