ビットワイズがスポット・アバランチETFのS-1申請を提出
仮想通貨専門の資産運用会社ビットワイズ(Bitwise)は、アバランチ(Avalanche/AVAX)に連動するETF(上場投資信託)のS-1申請をSEC(米国証券取引委員会)に提出した。
ビットワイズは2025年9月15日(月曜日)、AVAXに連動する新たなETFのS-1フォーム提出を完了した。提案されているETFは、アバランチのネイティブ仮想通貨であるAVAXに連動し、投資家に規制対象のエクスポージャーを提供する。提出書類によると、提案されているETFはビットワイズ・アバランチETFであり、ビットワイズが提出者となっている。
このETFは、Avalancheのネイティブデジタル資産であるAVAXへのエクスポージャーを提供し、仮想通貨投資商品のラインアップを拡大の足掛かりとなる。
ビットワイズだけでなく、ヴァンエック(VanEck)、グレースケール(Grayscale)は、SECへの提出を通じてアバランチETFの承認を目指している。また、コインベース・カストディ(Coinbase Custody)は、アバランチを担保し、ETFはAVAXへの直接的なエクスポージャーを提供しており、機関投資家の需要が高まっていることが浮き彫りになっている。
Bitwise Avalanche ETFが目指すのはCoinbase Custodyとの直接的なエクスポージャー獲得を
SECへの提出は、デラウェア州における法定信託の登録に続くもので、提案されているビットワイズ・アバランチETFは、トークンを保管することでアバランチへの直接的なエクスポージャーを提供する。
株式は、後日開示されるティッカーシンボルで米国の証券取引所に上場される予定で、純資産額は、CF Benchmarksが毎日発表するCME CF Avalanche-Dollar Reference Rateに連動するとのことだ。
コインベース・カストディ・トラストカンパニー(Coinbase Custody Trust Company)は、信託が保有するアバランチ資産のカストディアンとして機能する。ニューヨーク州銀行法の規制下にあるコインベース・カストディは、コールドストレージ保護を備えた分別管理口座でトークンを安全に保管する。
ETFはデリバティブではなく、Avalancheを直接保有し、株式は、バスケットと呼ばれる1万株単位のブロックで発行および償還される。これらは現金またはアバランチで決済される。この構造の主なメリットには、投資家がウォレットや秘密鍵の管理なしにエクスポージャーにアクセスできることにある。同社は、信託の設計が、特定の投資家がアバランチを用いて戦略的および戦術的な資産配分戦略を効果的に実行することを支援すると考えており、アバランチを購入、保有、取引するのではなく、株式に投資することでこれを実現できると述べている。