Native Markets、HyperliquidのUSDHステーブルコインのティッカーを正式取得

Native MarketsがUSDHティッカーを取得

Native Markets(ネイティブ・マーケッツ)は、Hyperliquid(ハイパーリキッド)におけるコミュニティガバナンスプロセスを経て、USDHティッカーを取得した。

Native Marketsは、仮想通貨取引所Hyperliquidの米ドル建てステーブルコイン(USDH)の発行・管理に関する提案を提出。ネットワークバリデータが参加するコミュニティ主導のレビューとガバナンスプロセスを経て、HyperliquidのUSDHティッカーを取得した。このプロセスでは、Hyperliquidの永久先物DEX(分散型取引所)におけるネイティブステーブルコインの競合提案が審査された。USDHティッカーの取得後、USDH HIP-1およびERC-20のローンチを発表した。

Native Marketsの創設者マックス・ファイジ(Max Fiege)氏は、Xの投稿で、同プロジェクトは近日中にUSDHと、イーサリアムネットワークのトークン標準であるERC-20トークン向けの初のHyperliquid改善提案(HIP)を実装する予定だと述べ、次のステップについても概説した。

日本語訳:
USDH HIP-1と対応するERC-20の両方を数日以内に導入する予定です。その後、初期グループを対象に、1取引あたり最大800ドルのミントとリディームのテストフェーズを開始し、その後、USDH/USDCスポット注文ブックの開設と、上限なしのミントとリディームの提供を開始します。

他候補企業の中には途中撤退も

HyperliquidによるUSDHティッカー獲得競争には、ステーブルコインとDeFi(分散型金融)業界の大手企業が参加し、Paxos、Frax Finance、Sky、Agoraが提案を提出していた。

Ethena、OpenEden、Curve、BitGo、Bastionなど、他の候補企業も提案を提出や検討していたが、途中で撤退したり、Native Marketほどの勢いがなかった企業も。そのような背景の中でティッカーを取得したNative MarketsはHyperliquidコミュニティへの感謝の意を表し、次のように述べている。

HYPEステーカーとネットワークバリデータの皆様、提出された提案の審査にご協力いただき、誠にありがとうございます。

なお、同社は競合他プロジェクトにも深い敬意を表明した。

USDH入札合戦で批判と議論を巻き起こす

仮想通貨業界幹部は、USDHの入札プロセスと、既存のステーブルコイン、仮想通貨、決済会社が新規参入企業に敗れた投票結果に対して、さまざまな反応を示している。

ベンチャーキャピタル会社Dragonflyのマネージングパートナー、ハシーブ・クレシ(Haseeb Qureshi)氏は「USDHのRFP(提案依頼書)は、少々茶番劇のような気がしてきた」と述べたうえで、次のように語っている。

複数の入札者によると、バリデータはNative Markets以外を検討する気は全くないとのことです。まるで密室で既に取引が成立しているかのように、真剣な議論さえ行われていません。

 

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