Binanceが仮想通貨決済ソリューションBifinityを発表

BinanceがBifinity を立ち上げ

大手仮想通貨取引所Binanceは、仮想通貨決済ソリューションのため、Bifinityという独自仮想通貨決済プロバイダーを立ち上げると発表したことが明らかになった。

Binanceは公式発表で、仮想通貨サービスプロバイダーを従来の金融システムに接続する、Bifinityの立ち上げを発表。Bifinityのローンチにより、仮想通貨取引プラットフォームの法定通貨から仮想通貨への支払いテクノロジーが強化される予定だ。

仮想通貨支払いプラットフォームは、商人や企業が購入と販売に仮想通貨サービスを顧客に提供すること、およびAPI仮想通貨支払いの統合を可能にするとのことで知られている。Bifinityは、ビットコイン(Bitcoin/BTC)やイーサリアム(Ethereum/ETH)などの主要パブリック仮想通貨を含む50以上の仮想通貨をサポートしており、決済プロバイダーには、VisaMastercardなどの人気プラットフォームも含まれる。

支払いソリューションにはグローバルペイメントも

Bifinityに参加する支払いソリューションには、SafepalZiliqaなどの主要仮想通貨ウォレットプロバイダーやブロックチェーンプラットフォームが含まれているほか、支払いプラットフォームPaySafeなどのグローバルペイメントとも提携を予定しており、Bifinityのヘレン・ハイ(Helen Hai)CEO(最高経営責任者)は次のように語っている。

仮想通貨やWeb3.0が発展するにつれて、従来の金融業界と仮想通貨の橋渡しをする決済サービスの需要が高まっています。Binanceのビジョンは、世界にお金の自由を広げることであり、Bifinityのローンチにより仮想通貨の普及を加速させていきたいと考えています。

また、Bifinityはチームメンバーをナスダックに上場する仮想通貨取扱い企業のEqonexのCEO、CFO(最高財務責任者)、CLO(最高法務責任者)として選任し、Eqonexの取締役会の2議席を指名する権利を保持している。

一方で、今後はFCA(Financial Conduct Authority=英国金融行動監視機構)に登録済みの決済企業Paysafeと協業し、ラテンアメリカ、英国、欧州へ事業を展開する予定であり、英国と欧州には数カ月の間にカード決済サービスを導入するとのこと。さらに、DEX(分散型取引所)のウォレットを接続し、NFTを購入できるサービスを提供する計画もあると説明していることも明らかになっている。Paysafeのノウハウを活かすことで、本人確認(KYC)など規制対策も強化でき、世界中で仮想通貨と法定通貨の橋渡しができるサービスになると期待されている。