ステーブルコイン決済代行会社1Money、米国で34の送金ライセンスとバミューダ諸島のクラスF承認を取得

1Moneyが米国で34の送金ライセンスとバミューダ諸島のクラスF承認を取得

ステーブルコイン決済代行会社1Moneyは米国34の送金ライセンスに加え、バミューダ金融庁からクラスFデジタル資産事業ライセンスを取得したと発表した。

レイヤー1ブロックチェーン・ステーブルコイン決済プロセッサーである1Moneyは、主要規制当局の承認を取得し、ステーブルコイン決済を主流に押し上げるための強力な立場を確立。同社は、米国34の送金ライセンスと、バミューダ金融庁からクラスFデジタル資産事業ライセンスを取得。これは、同社が世界中でステーブルコインオーケストレーションサービスを開始するための、規制に基づいた道筋となる重要な節目となる。

発表によると、同社は規制対象事業体を通じて、グローバルな「ステーブルコインオーケストレーションサービス」を開始する予定だ。専用のレイヤー1プロトコル、オーケストレーションサービス、準拠した法定通貨ソリューションを含む、ステーブルコインインフラの提供を目指している。同社は、規制対象事業体のため、ステーブルコインとRWA(実世界の物理的資産)の両方の発行者をサポートできると主張している。

今回の動きによって同社の顧客は、ステーブルコインとRWAトークンを発行し、それらを従来の銀行システムに接続できるようになる。

米国全土を網羅する対象範囲へサービス拡大

この新たな承認により、1Moneyは米国州のライセンス取得数において、BridgeやBVNKなどの競合他社を上回り、現在、米国の40の法域で規制対象サービスを提供する認可を取得している。

また、FinCEN(金融犯罪取締ネットワーク)にもマネーサービス事業者として登録されており、バミューダのライセンスと組み合わせることで、同社は米国全土を網羅する対象範囲と、世界で最も評価の高いデジタル資産フレームワークの一つに基づくグローバルな運用能力の両方を獲得できる。同社のブライアン・シュローダー(Brian Shroder)共同創業者兼CEO(最高経営責任者)は、このマイルストーンを、コンプライアンスに準拠したスケーラブルなステーブルコインサービスを実現するための要と位置付け。これらのライセンスにより、従来の銀行システムと新興のブロックチェーンネットワークをシームレスに統合し、ステーブルコインの流通を統合することが可能になり、デジタル決済における相互運用性と信頼性を新たなレベルに引き上げることができると述べている。

ステーブルコイン決済の急増

1Moneyの取り組みは、ステーブルコインが世界の決済市場で急速に普及しつつあり、2023年初頭から2025年初頭にかけて、ステーブルコイン取引で940億ドル(約13.87兆円)を超える決済が行われている。

機関投資家の関心も高く、今年調査された金融幹部の10人中9人が、既にステーブルコインを使用しているか、検討中と回答。決済大手もこの動きに加わり始めており、Shopify、Visa、Mastercard、PayPal、Stripeはいずれもここ数カ月でステーブルコインの提供を拡大しており、この分野における競争の激化を改めて浮き彫りにしている。

 

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