ARKインベストがサークル株を1億ドル近く売却
ビットコイン強気派のキャシー・ウッド（Cathie Wood）氏が設立した仮想通貨投資会社ARKインベスト（ARK Invest）は、USDCステーブルコイン発行会社サークル（Circle）株= CRCLの売却を続け、2日間で約1億ドルを売却した。
過去2日間で、同社はサークル株を合計64万2766株売却しており、これは、同社が株式公開時に購入した449万CRCLの14%に相当。最近の売り相場にもかかわらず、CRCLは3つのARKファンドの中で依然として主要ETF（上場投資信託）におけるサークル株の上位保有銘柄に位置付けている。なお、ARKの最新の株式売却には、ARK Innovation ETF（ARKK）、ARK Next Generation internet ETF（ARKW）、ARK Fintech Innovation ETF（ARKF）の3つのARKファンドからの取引が含まれていた。
50億ドル（約7,258億円）以上の運用資産を持つARKインベストは、依然として最大の保有額である3億7,100万ドル相当のサークル株を保有しており、ポートフォリオの約6.13%を占めている。同社は、運用資産の6.05%にあたる1億1,500万ドル（約167億円）相当のサークル株を保有しており、これはRoblox（RBLX）の6.33%に次ぐものとなっている。運用資産では3ファンドの中で最も小さいARKFは、6,860万ドル（約100億円）相当のサークル株を保有しており、ポートフォリオの約6.16%を占めている。
ARKインベストとサークルの関係
ARKインベストとサークルの関係は早くから始まっており、サークルが上場する前に、ARKインベストは最大1億5,000万ドル相当の株式を取得する計画を表明していた。
その後、サークルが旺盛な需要に対応するためにIPO規模を拡大したため、ARKインベストは保有株数を増やした。今回の動きにより、ARKインベストはサークルへのエクスポージャーを削減したものの、同社のリサーチチームはサークルが金融システムにおいてより広範な役割を果たすことに依然として楽観的だ。
ARKインベストのアナリストは最新レポートで、サークルのIPOはステーブルコインに対する機関投資家の信頼の高まりの兆候であると述べている。彼らは、需要の高まりは、これらのブロックチェーンベースの資産の幅広い受容を反映していると述べている。
ARKは、CircleやTetherなどの企業が、通貨が弱い地域や銀行へのアクセスが限られている地域で米ドルをよりアクセスしやすくするのに役立っていると指摘。これらの企業は、ブロックチェーンネットワークを活用することで、より迅速かつ費用対効果の高い越境送金を可能にしています。
