CircleがNYSEニューヨーク証券取引所に上場
ステーブルコイン企業Circle(サークル)は予想を上回る新規株式公開(IPO)の成功を受け、NYSE(ニューヨーク証券取引所)にティッカーシンボル「CRCL」で上場した。
Circle is now officially a public company, listed on the @NYSE under $CRCL.
With @USDC, EURC, Circle Payments Network & more, we're pushing forward a future of frictionless value exchange.
We are not just building financial products. We are building the money layer of the… pic.twitter.com/spBzjMzsVY
— Circle (@circle) June 5, 2025
Circleは正式に公開企業となり、@NYSEにCRCLという名称で上場しました。
USDC、EURC、Circle Payments Networkなどを活用し、摩擦のない価値交換の未来を推進していきます。
私たちは金融商品を開発しているだけではありません。インターネットのマネーレイヤーを構築しているのです。
この瞬間に貢献してくださった皆様に感謝申し上げます。
CircleはIPO(Initial Public Offering:新規公開仮想通貨)で10億ドル(約1,437.5億円)以上を調達し、ティッカーシンボル「CRCL」でNYSEに上場。
CRCLの株価はCircleの株価は、NYSEでの取引初日、個人投資家への関心が高まりを受け、69ドルで始まり、IPO価格の31ドルから120%(※IPO価格比167%、初値比約20%の上昇)以上の上昇を記録したものの、ボラティリティ(※価格変動差)の高さから取引停止となった。同社のジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)CEO(最高経営責任者)は、同社にとってのこの節目を振り返り、ビジョンの実現は始まったばかりだと述べたうえで、次のように語っている。
インターネット上でゼロから再構築し、世界経済システムを再構築する」という使命を掲げてから12年後に上場を果たしました。
同社は、株式上場発表の一環として、金融商品の開発だけでなく、インターネットのマネーレイヤーの構築にも取り組んでいると宣言。USDC、EURC、Circle Paymentsなどを通じて、「摩擦のない価値交換」の未来を推進していくと述べている。
Circle CEOが上場と言う企業としての節目を振り返る
Xの投稿で、同CEOも、同社の上場を機にこの瞬間を振り返り、インターネット上でグローバル経済システムを根本から再構築し、再構築することで、その変革に貢献できる企業を目指したと述べている。
同CEOは、世界経済の繁栄促進という使命が、仕事の原動力となっていると述べており、同社を設立した際、これは数十年にわたるチャンスであり、永続的なインターネット技術プラットフォームの構築を目指していると、社員全員に伝えていたことを明かした。設立から10年以上が経った今、同CEOは、当初のビジョンを実現し始めたばかりだと確信している。
同社の上場は業界にとって画期的な出来事であり、株式投資家に仮想通貨への新たなアクセスポイントを提供する。今上場は、2021年4月にコインベース(Coinbase)がナスダックに上場してから約4年後のことであり、これは同社が選択したIPOルートとは異なる直接上場となった。
CircleのUSDCステーブルコインの時価総額は約620億ドル(約8.9兆円)で、これはステーブルコイン市場全体の約4分の1に相当。テザー(Tether/USDT)は時価総額1,500億ドル(約21.5兆円)を超え、このカテゴリーをリードしている。