反政府反対運動が激化するカザフスタンでインターネット停電が発生

カザフスタンでインターネット停電が発生

ビットコイン(Bitcoin/BTC)マイニング主要国の1つであるカザフスタンで、政府に対する抗議行動が激化するなか、インターネットの停電が発生した事がわかった。

カザフスタンはビットコインマイニング上位国の1つで、これはネットワークのハッシュレートの18.10%を占めており、現在、インターネット停電が発生しており、激化する一方の反政府抗議に関連していると考えられている。

ネットワークデータプロバイダーであるNetBlocksは1月5日(水曜日)、カザフスタンが「モバイルインターネットの混乱と部分的な制限の後、全国規模のインターネット停電の真っただ中にある」と報告。同社によると、今回の停電の要因となっている、エスカレートする一方の反政府抗議活動関連の報道を厳しく制限する可能性が高いと述べている。

一方で、アラビア語と英語でニュースなどを24時間放送している衛星テレビ局アルジャジーラ(Al Jazeera)は1月4日(火曜日)、エネルギー価格の上昇に対する抗議が3日連続でカザフスタン国内で行われていると報告。なお、現地警察は4日にカザフスタン最大の都市アルマトイで前例のない数千人の強力な行進を解散させるために催涙ガスと手りゅう弾を発射。

カザフスタンのインターネット停電と仮想通貨業界

カザフスタンで実施されているインターネット停電が仮想通貨業界にとってなぜ重要なのか。

Cambridge Bitcoin Electricity Consumption Index「Bitcoin Mining Map」より画像引用

その理由は、冒頭で少し触れたように、カザフスタンがビットコインマイニングに関してトップ国の1つであるという点だ。実際、Cambridge Bitcoin Electricity Consumption Index(ケンブリッジビットコイン電力消費指数)のデータは、この指標で米国に次いで2番目に目立つ国であることを示しているだけに、今後、政府の方針によってはマイニング業界にも大きな影響が出てくるのは必至だ。