EOS NetworkがVaultaブランド変更
EOS Network(イオスネットワーク)は、Web3バンキングソリューションであるVaulta(ヴォルタ)にブランド変更することをプレスリリースで発表した。
A New Era of Finance Begins.
After years of building the foundations behind the scenes, we’re excited to introduce Vaulta next frontier of finance Web3 Banking 🏦
With cryptocurrency’s rising popularity, clearer regulations, & growing demand for innovative financial products,… pic.twitter.com/6TLlHR7MCa
— EOS Network (@EOSNetworkFDN) March 18, 2025
金融の新時代が始まります。
何年も舞台裏で基盤を構築してきた後、私たちは金融Web3バンキングの次のフロンティアであるVaultaを紹介できることを嬉しく思います
仮想通貨の人気の高まり、規制の明確化、革新的な金融商品への需要の高まりにより、私たちは世界がお金と関わる方法を変える準備ができています。
基盤は整った。技術は整った。今がその時だ。
2018年に史上最大のICO(Initial Coin Offering:新規仮想通貨公開)を行ったブロックチェーンであるEOS Networkは、Web3ユーザーに最新のバンキングサービスを提供するため、Vaultaにブランド変更することを発表。
Web3アプリケーション構築のユースケースや、イーサリアムブロックチェーンをエミュレートするEVM(Ethereum Virtual Machine:イーサリアム仮想マシン)で知られるブロックチェーンネットワークは、現在、Web3バンキングと呼ばれる金融分野に移行している。同ネットワークによると、仮想通貨の人気は史上最高に達しており、より明確な規制がこの分野に参入しており、同社はこれらを、Vaulta へのリブランド理由として挙げている。EOS Networkは、プレスリリースで、「Vaulta は戦略的開発、市場観察、そして絶え間ない革新の集大成です」と述べている。
パートナーシップ促進のための新しい諮問委員会
発表の中でEOS Networkは、正式に移行し、2025年5月に暫定的に新しいトークンをローンチすることも言及した。
新しいトークンと、同社の新しい方向性を支援し、万全の準備を整えて未知の領域に踏み込むために、「Vaulta Banking Advisory Council」と呼ばれる諮問(しもん)グループの設立が含まれると、同社は声明の中で述べている。この委員会は、銀行、フィンテック、Web3 分野の熟練した専門家で構成され、従来の金融セクターでのパートナーシップを通じて構築するため、諮問委員会に新しいメンバーを追加する予定である。
諮問委員会の著名メンバーには、Systemic Trust(システミックトラスト)のローレンス・トゥルオン(Lawrence Truong)CEO(最高経営責任者)氏がいる。同CEOは以前、バイナンス・カナダ(Binance Canada)のCEOを務めた経歴を有する人物だ。他のメンバーには、Tetra Trust(テトラ トラスト)のディディエ・ラヴァレ(Didier Lavallée)CEO、ATB Financial(ATBファイナンシャル)のアレクサンダー・ネルソン(Alexander Nelson)デジタルファイナンス担当シニアディレクター、同じくATB Financialのジョナサン・リッツォ(Jonathan Rizzo)デジタルファイナンス担当シニアビジネスソリューションスペシャリストが加わっている。
なお、新トークンのティッカーと技術的詳細については後日公表されるとのこと。
VaultaはEOS Networkの基盤インフラも継承へ
Vaultaは、ビットコインデジタルバンキングソリューションであるexSatとの統合を含むEOS Networkの基盤インフラも継承する。
exSatはVaultaのBankingOSシステムを補完し、Ceffu、Spirit Blockchain、Blockchain Insurance Inc.との提携を通じて一連の金融サービスを提供するという。
EOS NetworkのVaultaへのブランド変更は、2018年6月にネットワークの背後にある企業Block.oneが実施した1年間に及んだ史上最大41億ドルのICOをきっかけに大々的にローンチされたブロックチェーンにとって、大きな軌道修正となる。ローンチ後、EOSは数年間、時価総額でトップ10のプロジェクトであったが、その価値は着実に低下しており、現在はトップ100の95位となっている。
EOSの価値低下についてはさまざまな意見があり、ネットワーク開発支援志願社の中には、Block.one からのサポートと指示が不足していたと指摘する声も聞こえている。