カナダ最高裁判所はハット8（Hut8）とマイニング企業US Bitcoinの合併を承認

カナダ最高裁がHut8とUS Bitcoinの合併を承認

ハット8（Hut8）と米国に本拠を置くイニング企業のUSビットコイン（USBTC：US Bitcoin Corp）の2社が提携し、825MW の容量を持つビットコイン マイニング大国である「ニュー・ハット（New Hut）」を設立し、ナスダックと TSX への上場を目指している事が分かった。

We are pleased to share that the Supreme Court of British Columbia has issued a final order approving the merger of equals between Hut 8 and USBTC! 🎉
The full details can be found here 👇https://t.co/aXcFXn2tEW

— Hut 8 (@Hut8Mining) September 18, 2023

カナダのビットコイン採掘会社ハット8は、USBTCとの合併を発表。ブリティッシュコロンビア州最高裁判所は最近この合併を承認し、ビットコインマイニングとハイパフォーマンスコンピューティングに大きな影響を与える新しい組織への道を切り開いた。

ハット8拡大作戦

2023年2月に発表されたこの合併は、複数のプロセスを経て承認を待っていた。

両社の株主のほかに、規制当局も発言権を持っていた結果、両社は米国に拠点を置く上場企業「ニュー・ハット」の設立を目指している。さらに、この新しい施設は、6つのビットコインマイニングおよびデータセンター施設全体で825メガワットの容量を活用する予定である。ただし、USBTC株主の承認など、さらにいくつかの条件を満たさなければならないため、合併はまだ合意には至っていない。重要なのは、ハット8が2023年が終わる前に最終取引を完了する予定とのことだ。

戦略的運動と同盟

新会社は「HUT」としてナスダック証券取引所とトロント証券取引所に株式を上場する予定ではあるものの、株主は、取引が成立した後、ニュー・ハットの普通株式を受け取るために必要な書類を作成する必要がある。

最近オンタリオ州の非稼働施設から6,400基のASICマイニングリグをテキサス州に移転したハット8にとって、この合併はエキサイティングな出来事となった。サードパーティのエネルギー供給会社であるバリダスパワー（Validus Power）との間で進行中の法的紛争が、この移行のきっかけとなっている。そのため、USBTC との合併は、事業を統合し、拡大するための戦略的な動きと言える。

さらに、ハット8は、2023年8月にDCG（Digital Currency Group：デジタル通貨グループ）の子会社であるファウンドリデジタル（Foundry Digital）との提携を正式に締結。この提携により、ハット8のオンタリオ州に拠点を置くデータセンターが活用され、さまざまなビジネスサービスがサポートされる。

この合併は両社にとって重要な節目となるが、この規模の取引にはすべてリスクと不確実性が伴うことは注目しておきたいポイントだ。しかし、すべてが計画通りに進むことで新しく設立されたニュー・ハットは、急速に進化するビットコインマイニングとハイパフォーマンスコンピューティングの分野において重要なプレーヤーとなる準備が整ったと言える。