日本企業のメタプラネットが1,000万ドル相当のビットコインを追加購入
日本企業のメタプラネット(Metaplanet)は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)を1,000万ドル(約15.3億円)分追加購入し、10月もBTC購入を続け、主要仮想通貨の総保有量を1,000BTC以上にしたことが明らかになった。
東京を拠点とする同社は、156.78BTCをおよそ1,040万ドル(約15.9億円)で購入し、保有総額を1,108BTCしたと2024年10月28日(月曜日)付けで発表した。保有資産は1btcあたり日本円で平均940万円で積み上げられている。同社のサイモン・ゲロビッチ(Simon Gerovich)CEO(最高経営責任者)はXで次のように述べている。
.@Metaplanet_JP now owns more than 1000 BTC making it one of the largest corporate holders of Bitcoin in Asia https://t.co/31GSXgQ8rk
— Simon Gerovich (@gerovich) October 28, 2024
Metaplanet_JPは現在1000BTC以上を保有しており、アジアで最大のビットコイン保有企業の一つとなっている。
Xユーザーから、同社がビットコインを購入し続けるかどうか尋ねられたとき、同CEOは「常に、そして永遠に」と肯定的に答え、将来的にビットコイン購入が増えることを示唆した。
戦略的準備資産およびヘッジとしてビットコインを採用したメタプラネット
一方、新たな買収は同社の株価を押し上げており、グーグルファイナンスのデータによると、株価は28日に8%上昇し、現在1,150円で取引され、同社の株価は過去1カ月で15%、1年累計では600%の驚異的な急騰を見せている。
MicroStrategy(マイクロストラテジー)に対するアジアの答えと呼ばれるMetaplanetは、自らを「日本におけるデジタル資産導入のパイオニア」と位置づけており、5月に日本の債務負担に対する戦略的準備資産およびヘッジとしてビットコインを採用した。4月にBTCの購入を開始し、当初の購入数は117.7BTC(約11億円相当)であったが、それ以来、同社は資本市場活動と営業収入で賄われる買収を通じて、ビットコイン総保有量を増やしてきた。
世界的トップ候補として徐々に台頭するメタプラネット
メタプラネットは現在、アジアの上場企業の中で、2024年初めに購入した1,100 BTCを保有する中国企業Boyaa Interactive Internationalに次ぐ第2位の保有者となっており、香港を拠点とするMeituはMetaplanetの後に続き、およそ6,300万ドル(約96.3億円)相当の940.9BTCを保有している。
一方で、先週、メタプラネットはMicroStrategyのプレイブックを参考に、”BTC Yield”を導入。これは、ビットコイン購入が株主価値を高めるかどうかを評価する、より透明性の高い方法を提供することを目的とした指標である。同社のビットコイン保有量はMicroStrategyの252,220 BTCの保有量には遠く及ばないものの、企業のビットコイン導入における世界的なトップ候補として徐々に台頭している。