イーロン・マスク氏が秘密裏にドージコインに資金提供

イーロン・マスク氏の伝記でドージコインに秘密裏に資金提供が発覚

億万長者であり投資家のイーロン・マスク(Elon Musk)氏の伝記は、彼がドージコイン(Dogecoin/DOGE)プロジェクトに関与したことや、ブロックチェーンに基づくソーシャルメディアプラットフォームを立ち上げるアイデアについての詳細を明らかにした事が分かった。

今月末に発売されるこの本では、元仮想通貨大物のサム・バンクマン・フリード(Sam Bankman-Fried)氏がソーシャルプラットフォームX(旧社名:Twitter)買収を支援しようとして失敗したことについても触れている。同氏は、ブロックチェーンベースのソーシャルメディアプラットフォームの構築を検討。2023年9月12日(火曜日)に出版されるスペースX社とテスラ社のオーナーである同氏の新伝記によると、ドージコインの開発に静かに資金を提供しているという。

インサイダー取引で訴えられたマスク氏

10年前にジョークとして始まったこの仮想通貨は、仮想通貨インフルエンサーとしての地位を確立したマスク氏がその人気の大部分を負っているようだ。

同氏のドージコインに関するコメントは、市場を動かした疑いがあり、2023年初め、このミームコインをめぐる集団訴訟で、原告は同氏をインサイダー取引と仮想通貨価格のつり上げで訴えている。というのも3月下旬、イーロン・マスク氏は2,580億円の訴訟の終結を求め、ドージコインを支持するツイートは違法ではないと主張。同氏は2021年5月、サタデーナイトライブへの出演を宣伝するツイートで自らを「ドージファザー(Dogefather)」と名乗り、今年にはツイッターの青い鳥のロゴをドージコインの柴犬のロゴに変えた。

仮想通貨ジャーナリストによる暴露

同氏は2022年、マイクロブログとソーシャルネットワーキングサービスを440億ドル(約6.5兆円)で買収し、最近Xに社名を変更している。

日本語訳:
9月12日に出版されるイーロン・マスクの伝記では、彼がドージコインの開発に密かに資金提供していることが明らかになった。ブロックチェーンに基づいて支払いを含めたソーシャルメディアを作成することを検討しました。SBFは最終的にTwitter買収に50億投資できず、お互いに頭がおかしいと思っている。

今週Xへの投稿で、中国の仮想通貨ジャーナリスト、コリン・ウー(Colin Wu、※ハンドルネームはWu Blockchain)は、伝記の公開に先立ち、ウォール・ストリート・ジャーナルに掲載された記事にフォロワーの注意を向けた。ウー氏はまた、マスク氏がブロックチェーンに基づき、決済を組み込んだ新しいソーシャルメディア・プラットフォームの立ち上げを検討していたことを取り上げている。

このアイデアはマスク氏の弟であるキンバル・マスク(Kimbal Musk)氏から出たものであり、引用された文章によると、マスク氏はネットワークの決済システムにドージコインを使えるのではないかと冗談半分に考えていたという。

一方で、破産した仮想通貨取引所FTXの創業者で元最高経営責任者のバンクマン-フリード氏が、Twitter買収のために50億ドルを投資しようとして失敗したことも伝記に書かれている。同取引所が破綻した直後の2022年11月、マスク氏は、自分もツイッターもバンクマン-フリード氏やFTXから投資を受けたことはないと述べたほか、マスク氏は12月に、バンクマン-フリード氏を刑務所に入れるよう支持するツイートをしている。