ブラッド・ガーリングハウス氏、まもなくRLUSDステーブルコインをデビューさせると発表

ブラッド・ガーリングハウス氏が間もなくRLUSDをデビューさせると発表

リップルのブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEO(最高経営責任者)は、韓国ブロックチェーンウィークにて、米ドルにペッグされたステーブルコイン「リップルUSD(Ripple USD/RLUSD)の立ち上げ計画を発表した事がわかった。

リップルの新ステーブルコイン、リップルUSDはクローズドベータ版で、まもなくローンチされる予定だ。KBW2024(Korea Blockchain Week:韓国ブロックチェーンウィーク)は華々しくスタートし、仮想通貨市場を揺るがす展開が複数明らかになっている。同イベントでの注目のメディア交流で同CEOは、米ドルにペッグされた新ステーブルコインRLUSDの導入計画を発表。

現在、リップルの新ステーブルコインはプライベートベータ段階にあり、同CEOは発売日を明言しなかったものの、RLUSDは今後数週間以内に市場にデビューすると予想されている。このステーブルコインは現在、XRPLとイーサリアム(Ethereum)でテストされており、数週間以内に「確実にローンチされる」と同CEOが明らかにした。

同社は今年4月に米ドルにペッグされたステーブルコインをローンチする計画を発表しており、その目標としてXRPトークンを補完し、従来の金融とDeFi(分散型金融)をつなぐ信頼性の高い決済ソリューションを提供することを掲げている。

リップルCEOがSECを非難

同CEOは、ためらうことなくSEC(米国証券取引委員会)への批判を投げかけている。

同氏は、SECの仮想通貨関連事業活動に対する敵対的な姿勢により、仮想通貨企業が直面する厳しい課題を指摘しており、仮想通貨企業に対し、米国で事業を開始する前によく考えるように警告。同CEOの発言は、SECとの法廷闘争中に同氏が経験した苦痛を間接的に示唆している。また、SECが仮想通貨に対し、かなり“敵対的”な姿勢を取っているため、米国でリップルを上場させることには興味がないと述べている。

リップルと同様、コインベース(Coinbase)対SECでの経験も、同社が米国で上場することを思いとどまらせている要因の一つであり、同CEOは次のように述べている。

SECはコインベースの米国での上場を承認したが、今度はSECが承認したのと同じ理由でコインベースを訴えている。

SECがNFTマーケットプレイスであるOpenSeaに法的脅威を与えたことについてもどうCEOは批判ともとれる発言をしており、訴訟について「本当に残念」だと述べている。また、同CEOは、「NFTは証券ではなく、SECの訴訟は失敗する可能性が高い」と主張したうえで、次のように語っている。

芸術作品の価格が上がるかもしれないと誰かが推測したからといって、それが証券になるわけではない。