OKX、シンガポールの仮想通貨ライセンスを取得

OKXがシンガポールの仮想通貨ライセンスを取得

OKX SGは、シンガポールでデジタル決済トークンと国際送金サービスを提供するため、MASからMPIライセンスを取得した事がわかった。

日本語訳:
仮想通貨を金融市場の中心に持ち込み、主流に採用される:シンガポール
当社はMASから主要決済機関(MPI)ライセンス)を取得しており、デジタル決済トークンと国境を越えた送金サービスを提供できるようになりました。
シンガポールを世界の主要なデジタル資産ハブとして率いるため、OKX SGのCEOにグレーシー・リンを任命し、革新計画の詳細については、以下をご覧ください。

9月2日の発表によると、世界的な仮想通貨取引所OKXの子会社であるOKX SG Pte. Ltd.は、MAS(シンガポール通貨庁)から主要決済機関(MPI)ライセンスを取得。戦略的取り組みを主導するため、元MAS職員で、約20年の経験を持つグレイシー・リン(Gracie Lin)氏がOKX SGのCEO(最高経営責任者)に就任し、規制に関する専門知識とリーダーシップを強化していくとのこと。このライセンスにより、同社は国境を越えた送金やデジタル決済トークンサービスを促進する権限を持つ。

OKXは、決済機関に設定されている通常の取引量上限を超えることが許可されるようになった。このライセンスを保有する企業は、単一決済サービスで標準の上限である300万シンガポールドル(約3.3億円)と、複数決済サービスで月間上限の600万シンガポールドル(約6.6億円)を超えることが可能になった。

シンガポールが仮想通貨採用でリードへ

ライセンス発表取得の発表と同時に、OKX SGはリン氏を新CEOに任命した。

MASでさまざまな役職を歴任した同氏は、豊富な規制経験を生かして今後CEOとして活躍する見込みで、就任に際して次のように述べている。

シンガポールは世界クラスのデジタル資産ハブであり、OKXにとって重要な市場です。ここでのプレゼンスを構築するチームの一員になれてうれしく思います。MPIライセンスは私たちの旅の重要なステップであり、これまで以上に、お客様がデジタル資産にアクセスできるようにし、コミュニティとエコシステムに貢献することに注力しています。

同氏は、MPIライセンスにより、OKXがシンガポール国内での仮想通貨スポット取引を含むサービスを拡大できるようになると自信を示している。

投資移住コンサルタント会社ヘンリー&パートナーズが実施した調査によると、シンガポールは世界の仮想通貨採用でリードしており、同調査では、採用、インフラ、規制、経済的要因、税の優遇性に基づいて国をランク付け。シンガポールは60点満点中45.7点のスコア獲得でトップに立っている。同調査では、この国の強力な金融、ビジネス、規制環境がその理由であるとしており、シンガポールの経済的要因とテクノロジーにおける高得点は、その地位をさらに強調している。

地域の競合相手

シンガポールに続いて、2位が香港3位がアラブ首長国連邦がランクされており、両地域は税の優遇度で高い評価を受け、仮想通貨業界における強力な競争相手としての地位を固めている。

OKX による完全なライセンス取得は、シンガポールの活気ある仮想通貨市場における同社の拡大に向けた重要な一歩となることが期待されており、新CEOをリーダーとする OKX SGは、仮想通貨に対する先進的なアプローチで知られる国で、新たな能力を活用していく予定だ。