スポーツNFTミンティングLympoがホットウォレへのハッキングで1,800万ドルを失う

Lympoがハッキング被害で1,800万ドルを失う

スポーツNFTミンティング(鋳造)プラットフォームLympoで、ホットウォレットへハッキングされ、およそ1,800万ドル(約10億円)を失った事が発覚した。

香港に拠点を置くモバイルゲームを手掛けるAnimocaBrandsの子会社Lympoで1月10日(月曜日)UTC12時32分(日本時間: 21:32)、複数のホットウォレットのハッキングで1,800万ドルを失ったことが分かった。ハッキング被害をLympo の公式ブログMediumで発表。同社チームは、ハッカーがLympoの主要な運用ウォレットにアクセスし、1億6,520万のLMTトークンを失われたと述べ、発表時点で、Lympoと協力している10のプロジェクトがハッキング攻撃による危険にさらされている事を明らかにした。

なおハッカーは、窃取したスシスワップ(SushiSwap/SUSHI)とユニスワップ(Uniswap/UNI)をイーサリアム(Ethereum/ETH)と交換してから、仮想通貨ミキシングしたうえで、送信元を特定できないようにしたうえ、所有者が不明なウォレットへ送信している。

ハッキングニュースでLMT価格が下落

#Lympo provides an update on the $LMT token slippage and hacking that occurred on January 10th at approximately 12:32 pm UTC. We're working on stabilizing the situation and resuming all operations back to normal.https://t.co/i07w5zoOwW@animocabrands

— Lympo.io – Crypto Community (@Lympo_io) January 10, 2022

日本語訳:
Lympoは、1月10日の午後12時32分(UTC)頃に発生したLMTトークンのスリッページとハッキングに関する最新情報を提供します。状況を安定させ、すべての操作を通常の状態に戻すよう取り組んでいます。

このLMTがハッキング被害のニュースが報じられると、価値の92%を失い、1LMT=0.0093ドルに急落している。Lympo調査チームは1月11日にコミュニティに対し、運用が再開されるようにプラットフォームが安定するように取り組んでいる事をツイッターを通じて発表。是正措置として同チームは、トークンの価格への不必要な混乱を避けるために、LMTを流動性プールから削除。流動性プールの停止により、トレーダーによる大量の注文はすぐに処理されず、トレーダーに重大な損失をもたらすことを回避する措置を講じた。これは、注文が大量の場合、流動性の低い資産の取引を一時停止することが最善であることを意味している。

AnimocaがLympoをサポート

ympoチームは、ウォレットのセキュリティ違反の原因を調査した後、最適なルートを決定するまで、LMTトークンの取引を避けるようにトレーダーにアドバイスした。

Lympoの親会社であるAnimocaは、NFTプラットフォームが攻撃に関連する課題を克服できるようにするため、Lympoに必要なサポート提供を表明。Animocaのヤッ・シウ(Yat Siu)CEO(最高経営責任者)は、報道機関への声明で次のように述べている。

私たちはLympoと協力して復旧計画を支援していますが、特定のメカニズムはありません。

なお、同社は現時点も完全回復に向け調査を続けており、現時点での調査状況は12日(水曜日)に更新されたMedium「コミュニティアップデート#2」にて説明されている。