UAEアラブ首長国連邦が「責任あるメタバース」ガバナンス枠組みを発表

UAEアラブ首長国連邦が「責任あるメタバース」ガバナンス枠組みを発表

UAEアラブ首長国連邦は、メタバースの倫理的な成長を確実にすることを目的とした新しいガバナンスの枠組みを導入した事が発表された。

日本語訳:
メタバース分野に対するUAEのビジョンに沿って、メタバース経済の成長を確実にし、課題を特定し、この有望な分野での機会を活かすために、私たちは本日、DubaiDETと協力して「責任あるメタバース自治フレームワーク」ホワイトペーパーを発表します。将来のセクターは、UAEの重要なセクターに影響を与えます。

UAEのオマル・スルタン・アル・オラマ(Omar Sultan Al Olama)デジタル経済、A.I.、リモートワークアプリケーション担当大臣は、「責任あるメタバース自己統治フレームワーク」ホワイトペーパーを発表。ドバイ経済省と共同で開発されたこの枠組みは、課題に取り組み、機会を活かしながら、メタバース経済の拡大をサポートすることを目指しているとのことだ。

UAE のイニシアチブでは、データプライバシー、コンテンツモデレーション、金融犯罪防止などの分野にわたるメタバースガバナンスの基本原則とベストプラクティスを概説している。UAE は積極的なガバナンスアプローチを採用することで、急成長するメタバースエコシステムでユーザーと企業を保護しながらイノベーションを促進したいと考えている。

バイナンスCEOも歓迎

大手仮想通貨取引所バイナンス(Binance)のジャオ・チャンポン(趙 長鵬:Zhao Changpeng)CEO(最高経営責任者)は今回の発表を歓迎し、仮想通貨業界がUAEの規制見通しを支持していることを示唆した。

バイナンスはUAEでの存在感を拡大しており、同国を重要な事業拠点とみなしている。バイナンスFZEとして知られるドバイのバイナンス子会社は、ドバイのVARA(仮想資産規制当局)からMVP(実用最小限の製品)ライセンスを確保することに成功。このライセンスにより、バイナンスはドバイで仮想通貨交換および仮想資産ブローカーディーラーサービスを提供できるようになる。

UAEの明確に定義された仮想通貨規制により、この地域はバイナンスのような取引所にとって魅力的な地域となっている。特に同社がSEC(米国証券取引委員会)やCFTC(商品先物取引委員)との係争など米国での法的課題に直面しているためだ。