ビットスタンプがカナダでの事業を停止へ
ビットスタンプ(Bitstamp)はバイナンス(Binance)とバイビット(Bybit)に続き、2024年までにカナダでの事業を停止する事が分かった。
ビットスタンプは、2024年1月8日までにカナダでの運営を停止する決定を発表。この動きは最近、同様にカナダ市場から撤退したバイナンスやバイビットなどの他の大手取引所に続くものだ。Bitstamp USAのCEO(最高経営責任者)兼グローバル最高コマーシャルオフィサーであるボビー・ザゴッタ(Bobby Zagotta)氏は、カナダの顧客に感謝の意を表明し、今決定は軽々しく決めたものではないと強調したうえで、カナダ市場に戻る可能性も示唆している。
ただし、カナダのすべてのアカウントは当面閉鎖され、言及された日付後にアクセスが終了するほか、顧客には資金を引き出す期限が2024年1月8までと定められており、その後は同取引所アカウントを無効化することが求められている。
2023年に入って複数仮想通貨取引所がカナダから撤退
仮想通貨取引所がカナダから撤退する動きは目新しいものではない。
当NEXTMONEYの2023年4月10日付け特集記事「分散型取引所dYdXがカナダユーザー向けサービスの段階的縮小を発表」、5月15日付特集記事「バイナンス、規制環境を理由にカナダ市場から撤退へ」、6月2日付け特集記事「バイビット(Bybit)はバイナンス(Binance)に続いて規制上の懸念の中カナダ市場から撤退」でも報じているように、2023年に入って、OKX、パクソス(Paxos)、dydxなどの取引所も撤退している。
バイナンスが脱退を発表した際、ステーブルコインと投資家の制限に関連する新しいガイドラインを主な理由として挙げたことが注目されており、バイビットはその意図を明確にし、ユーザーに9月末までにポジションを決済するよう求めたとみられている。
カナダ証券管理局は取引所の登録期限を設定
カナダCSA(カナダ証券管理局)は以前、仮想通貨取引所の登録期限を3月下旬までに設定していた。
これは、特定の事前登録要件を確実に満たすためであったが、10月6日、CSAは条件付きではあるものの、特定のステーブルコインの取引に許可を与える可能性があることを明らかにした。そのような条件の1つは、ステーブルコイン発行者が資格のある保管者とともに“適切な”資産準備金を維持することを要求されている。ただし、この変更は、仮想通貨に対するCSAの全体的なスタンスの変化を意味するものではないと考えられており、当局は、これらの暫定条件を満たすことは資産の承認または承認に相当しないと明確に述べている。