エルサルバドル、行政機関の公務員8万人にビットコイン認定を開始

エルサルバドルが公務員8万人にビットコイン認定を開始

エルサルバドルは、80,000人の公務員にデジタル通貨の使用を認定することで、ビットコイン(Bitcoin/BTC)へのコミットメントを深めていることが明らかになった。

日本語訳:
エルサルバドルは間もなく、8万人の公務員にビットコインの指導と認証の提供を開始する予定です。

ONBTC(The National Bitcoin Office:国立ビットコイン事務所)が主導するこのイニシアチブは、仮想通貨を行政に導入することに国が注力していることを示唆。エルサルバドルの認定プログラムは、「Certification in Public Administration 1(日本語訳:行政資格認定1)」と呼ばれ、160時間の仮想トレーニングを提供。コースは7つのパートに分かれており、それぞれがビットコインの主要分野をカバーしているとのこと。

これらには、法的規則、能力開発、管理などが含まれており、ESIAP「Higher School of Innovation in Public Administration(日本語訳:行政イノベーション高等部)」がこの研修を運営しており、2021年8月にナジブ・ブケレ(Nayib Bukele)大統領が学長の下で開始されたプログラムだ。

公務員に不可欠な知識を

ONBTCのディレクターであるステイシー・ハーバート(Stacy Herbert)氏は、この研修が公務員に不可欠な知識を与えることで、ビットコインを中心としたエルサルバドルの経済を後押しするとの考えだ。

このプログラムは、エルサルバドルを仮想通貨導入のリーダーにするという政府の狙いに合致。また、通貨としても技術としてもビットコインの使用に熟練した労働力を生み出すことを目的としており、行政の近代化を目指す政府の計画を示している。

さらにエルサルバドルでは、学校のカリキュラムにもビットコインの授業を追加しており、政府は、デジタル通貨について学生に教えるため、「Mi Primer Bitcoin」や「Node Nation」のようなコースを提供する予定だ。これらの授業は、同国の若者たちが急速に変化するデジタル経済への準備を整えるのに役立つと見られている。

仮想通貨の世界的使用で優位に立つのが目標

この教育的取り組みは、エルサルバドルの教育システムを更新するための大きな計画の一部であり、次世代に必要な金融スキルを与えることに焦点を当てている。

ハーバート氏は、同国のビットコイン教育への取り組みが、他の国々にも同じことをするよう促せると考えているようだ。実際、現役の公務員と学生の両方に教えることで、国全体でビットコイン知識の強固な基盤を築いており、このアプローチは、仮想通貨の世界的な使用において優位に立つという国の目標をサポートしている。

一方で、エルサルバドルのビットコインでの成功は、他国やアルゼンチンの目を引いており、5月にアルゼンチンの国家証券委員会はエルサルバドルの国家デジタル資産委員会と協議を開始し、両国におけるビットコインの採用と規制の可能性が検討されたとのこと。アルゼンチンはすでに仮想通貨利用へのステップを踏んでおり、これには、仮想通貨企業に対する規則の設定や、デジタル通貨の試行などが含まれている。この関心は、ビットコイン支持者であるハビエル・ミレイ(Javier Milei)氏が2023年後半にアルゼンチン大統領に就任した後に高まったとみられている。

エルサルバドルとアルゼンチンの協力は、より多くの国が経済的な課題を処理する方法としてビットコインを模索している傾向を示しており、エルサルバドルのビットコイン利用の初期段階は、他国にとって有益な教訓を提供し続けているようだ。