アルゼンチンでビットコイン人気が急上昇
インフレと経済の衰退に直面しているアルゼンチンで、同国民はビットコインに目を向けており、ビットコイン人気が急上昇していることが分かった。
ラテンアメリカBinanceの責任者であるマキシミリアノ・ヒンズ(Maximiliano Hinz)氏によると、アクティブ仮想通貨取引アカウントの数は、アルゼンチンで昨年から1000%急増しているとのこと。アルゼンチン居住者がインフレを相殺する方法を模索しているため、ビットコインやその他の仮想通貨はアルゼンチン人からの支持を増やし始めており、ヒンズ氏は次のように述べた。
2020年以降、アルゼンチンでは仮想通貨に投資するためのユーザーアカウントの数が10倍になりました。
アルゼンチン国内の急激なインフレ
アルゼンチンは、過去3年間、2桁のインフレ水準の上昇により、大きな打撃を受けている。
5人に2人が貧困に悩み、失業率は11パーセントに上る同国のソブリン通貨(法定通貨)ペソ(peso)は、下向きの急激なスパイラルにあり、国の経済は2018年以降不況に断たされ、GDPは昨年約10%減少している。国民らの多くがインフレを相殺するため、米ドル頼りではあるものの、月額200ドル以上に同国政府が制限を掛けたことで、インフレ総裁についても最近実行不可能であることが証明されており、国民らは価値のある市場としてのビットコイン物語に飛びついているとみられる。2019年8月の当NEXTMONEYの特集記事「ビットコインが、アルゼンチンで高騰|BTC/ARSペアは23%の上昇」の特集記事からも分かるように、2年以上前からすでに国民らはビットコインを初めとする仮想通貨に目を向けている。
ヒンズ氏は現在、同国内に約アクティブな仮想通貨取引き口座が200万取引口座あることを明らかにした。アルゼンチンの国民は約4,500万人と推定されており、国民の約22人に一人が仮想通貨口座を所有している計算になる。デジタル資産のスペシャリストであるマルコス・ゾカロ(Marcos Zocaro)氏は、次のようにも述べている。
高インフレの国であるアルゼンチンとベネズエラが南米の主要な仮想通貨であるのは偶然ではありません。銀行ですらリスクを恐れずに仮想通貨を購入しています。