OKXベンチャーズとアプトス財団が1,000万ドルのエコシステムファンドを立ち上げ

OKXベンチャーズとアプトス財団がエコシステムファンドを立ち上げ

OKX Ventures(OKXベンチャーズ)とAptos Foundation(アプトス財団)が、Aptosエコシステムの成長のために1,000万ドルのエコシステムファンドを立ち上げたことが分かった。

両社は、Aptosエコシステムをサポートし、Web3採用促進のため、1,000万ドル(約14.9億円)のファンドを立ち上げた。今取り組みには、Ankaaと提携して運営されるアクセラレータープログラム(※1)が含まれており、Aptos ブロックチェーン上での質の高いプロジェクトの開発に重点を置いている。

(※1)アクセラレータープログラム(Accelerator program)とは…
スタートアップや起業家に伴走し、事業成長を助けるパートナーの事。

このファンドは、9 月に最初のアクセラレーターコホート(グループ)として 5 つのプロジェクトを選択。主な重点分野には、Aptosエコシステムの成長に不可欠なインフラ、DeFi(分散型金融)、RWA(現実資産)、ゲーム、ソーシャル、AI(人工知能)、その他のdApps(分散型アプリケーション)が含まれるとのことで、OKX Venturesのパートナーであるジェフ・レン(Jeff Ren)氏は次のように述べている。

Aptosには計り知れない可能性があると考えています。特にMoveプログラミング言語を使用しているためです。Moveは、DeFi分野で安全で効率的なスマートコントラクトを作成するためのゲームチェンジャーです。

同氏は、イーサリアム(Ethereum/ETH)やビットコイン(Bitcoin/BTC)以外のエコシステムによって仮想通貨の採用が拡大するにつれて、Aptosがブロックチェーン分野の主要プレーヤーになる可能性に熱心であると語っている。

Move について

Aptos dAppsのTVL(合計ロック値)は2024年だけで333%増加し、6億ドル(約893.8億円)を超え、TVLで最大のMoveベースのブロックチェーンになった。

Moveは、元メンバーのLibra(リブラ)によって開発されたプログラミング言語で、Libraは、Meta(メタ)のステーブルコイン作成の試みであったが、2022年に規制圧力により閉鎖されている。その後、チームは2つに分かれ、2つの異なるMoveベースのブロックチェーン、AptosとSuiを生み出した。しかし、この技術は普及し、現在ではMovement Labsなどの他のプロトコルでも使用されており、Aptos Foundationの助成金およびエコシステム責任者であるバシャール・ラザール(Bashar Lazaar)氏は次のように語っている。

OKX Venturesの広大なネットワークと、Web3スペースのほぼすべての領域をサポートする強力な専門知識は、Aptosエコシステムにとって非常に貴重なリソースです。イノベーションと成長を促す環境を育むというチームの取り組みは、Aptosに対する私たちのビジョンと完全に一致しています。