サムスンがディセントラランドにバーチャルストアをオープン
韓国に本拠を構えるテクノリジー最大手のサムスン(Samsung)は、ブロックチェーンを利用したメタバースの世界であるディセントラランド(Decentraland)に、バーチャルストアをオープンしたことを発表した
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— Decentraland (@decentraland) January 6, 2022
Samsung公式発表によると、ニューヨーク市の837ワシントンストリートにある同社の旗艦店をモデルにした、「Samsung837X」と呼ばれるバーチャルストアをオープン。Decentralandとは、イーサリアムブロックチェーンを利用したVR(バーチャル・リアリティ:仮想現実)プラットフォームであり、ユーザーが自由に建物やアバターなどをNFTで作れるようになっている。
Samsung837Xストアでは植樹プロジェクトが進行中
Samsung837Xストアでは、コネクティビティシアターとサステナビリティフォレストを通じて、ユニークなデジタルアドベンチャーを提供している。
その証拠に、Samsung Electronics Americaは、カルダノ(Cardano)ベースの気候回復プラットフォームVeritree(ヴェリタブル)とのパートナーシップを提携。2022年3月末までにマダガスカルに200万本の木を植える植樹プロジェクトを進行している。Veritreeはユーザーが15個以上のカルダノ=ADAトークンを寄付し、その見返りとして限定版のツリートークンを受け取れるカルダノフォレストを運営。Veritreeは、交換されたトークン1つにつき1本の木をマダガスカルに植えるとのこと。
Veritreeによると、ツリートークンは限定版のツリーとNFTデジタルアートに使用でき、メタバースの世界と現実をつなぐプロジェクトになっている。
Samsungのマーケティングおよびコミュニケーション担当副社長であるミシェル・クロサン・マトス氏は、バーチャルストアSamsung837Xのオープンに際し、次のように語っている。
Samsung837Xでは、独自のスペースで、接続性、持続可能性、カスタマイズを利用できます。メタバースは、物理的および空間的な限界を超えて、他の方法では実現できない独自の仮想体験を作成することを可能にしており、皆さんがこの急成長する仮想世界を体験するのを楽しみにしています。
Samsungによる仮想通貨業界との提携
Samsungは近年、仮想通貨業界の企業との提携を行なっており、スマートフォンにネイティブの仮想通貨ウォレットアプリケーションを導入した、最初の携帯電話およびソフトウェアメーカーの1つとして知られている。
また、当NEXTMONEYの特集記事「サムスンがNFTを閲覧および購入できる新しいスマートTVを発表」で報じたように、1月3日(月曜日)、新しいスマートTVを介し、ユーザーがNFT(非代替性トークン)を閲覧および購入できるようになると発表している。
一方で、SamsungのベンチャーユニットであるSamsungNextは、テレビ ゲームのデベロッパーSky Mavis(Axie Infinityクリエーター)、NFTトレーディングカードなどを提供するDapper Labs、ForteなどのいくつかのNFT関連のスタートアップ企業に投資している。