ナイジェリア当局がバイナンス幹部に対する一部告訴を取り下げ
ナイジェリア当局はバイナンス(Binance)幹部ティグラン・ガンバリアン(Tigran Gambaryan)氏に対する告訴の一部を取り下げた事がわかった。
Some charges against Binance exec and former IRS crypto crime investigator Tigran Gambaryan were dropped today in Nigeria. He's still in jail, still sick, still facing charges from another agency, Nigeria's Economic and Financial Crimes Commission. Press release from his family: pic.twitter.com/eY2TLyFmfL
— Andy Greenberg (@agreenberg at the other places) (@a_greenberg) June 14, 2024
バイナンスの幹部で元IRSの仮想通貨犯罪捜査官ティグラン・ガンバリアンに対する告訴の一部が、本日ナイジェリアで取り下げられた。同氏はまだ刑務所におり、病気も治っておらず、ナイジェリアの経済金融犯罪委員会という別の機関からの告訴も続いている。同氏の家族からのプレスリリース:
2024年6月14日(金曜日)、広報担当者は、FIRS(連邦内国歳入庁)が同氏とバイナンス幹部ナディム・アンジャワラ(Nadeem Anjarwalla)氏に対する税金告訴を取り下げたと発表。しかし、2人は依然としてEFCC(ナイジェリア経済金融犯罪委員会)からマネーロンダリング(資金洗浄)の容疑をかけられており、裁判は6月20日(木曜日)に再開される予定だ。広報担当者は告訴を“でたらめ”と表現し、税金告訴の取り下げは彼らの立場の証拠だと強調。バイナンスも声明を発表し、FIRSの「勤勉さとプロ意識」を称賛し、ガンバリアン氏はバイナンスの意思決定者ではなく、この事件から解放されるべきだと強調した。
バイナンス幹部の健康状態が悪化、家族は最新情報を否定
ガンバリアン氏は5月23日、マラリアのため、アブジャの連邦高等裁判所での法廷審問中に倒れて以降、健康状態は悪化し、現在は肺炎を患っており、同氏の家族は当局が健康状態について透明性を提供していないと主張している。
エメカ・ヌウィテ(Emeka Nwite)判事はガンバリアン氏を病院に連れて行くよう裁判所に命じたが、実際に同氏が簡単な検査を受けるまでに11日もかかっており、検査結果は同市の家族、弁護士、米国大使館には伝えられていない。
米国議員が釈放を要求
ガンバリアン氏とアンジャワラ氏は、ナイジェリアから撤退することに同意したバイナンスとの取引に関連したマネーロンダリングと脱税の容疑で2月に逮捕されており、3月にアンジャワラ氏はケニアのパスポートを使ってナイジェリアの拘留から逃亡した後、ケニアで逮捕され、現在はナイジェリアへの引き渡しに直面している。
注目すべきは、米国の議員がガンバリアン氏の釈放を求めていることで、彼らは国務省と人質問題担当大統領特使のロジャー・D・カーステンス(Roger D. Carstens)氏に書簡を送り、ガンバリアン氏は不当に拘束されていると主張している。
バイナンスは幹部釈放に関する判決を待つ
バイナンスは主に幹部を支援し続けており、FIRSが告訴を取り下げた決定は、バイナンスがナイジェリア政府との問題を解決するためにガンバリアン氏を拘束する必要がないことを裏付けるものだと述べている。
さらに、彼らはガンバリアン氏をこの問題から完全に解放する裁判所の判決を待っている。さらに、ナイジェリアにおけるバイナンス幹部をめぐる法的状況は進展を続けており、税金の告訴は取り下げられたが、マネーロンダリングの告訴は依然係争中である。