仮想通貨メールベンダーリストがハッキングされる
仮想通貨企業のメーリングリストを管理する大手ベンダーが重大なセキュリティ侵害を受け、仮想通貨エアドロップに関する詐欺メールが届く事態に陥った事を受け、テザー(Tether/USDT)のパオロ・アルドイーノ(Paolo Ardoino)CEO(最高経営責任者)が警告していることがわかった。
We received now 2 independent confirmations that a prominent vendor used by crypto companies to manage mailing lists might have been compromised.
Not making names yet until investigation is completed, but please beware of any emails suggesting crypto-airdrops received since 24h…
— Paolo Ardoino 🤖🍐 (@paoloardoino) June 5, 2024
暗号資産企業がメーリングリストの管理に使用している著名なベンダーが侵害された可能性があるという独立した確認を2件受け取りました。
調査が完了するまで名前はまだ公表しませんが、24時間前から受信した暗号通貨のエアドロップを示唆する電子メールには注意してください。
仮想通貨コミュニティが警戒すべき事態として、さまざまな仮想通貨企業のメーリングリストを管理する大手ベンダーが侵害を受けたことが確認された。この侵害により機密情報が漏えいした可能性があり、仮想通貨エアドロップを示唆する詐欺メールが相次いでいる事が判明。この侵害は仮想通貨業界のセキュリティと信頼に重大な脅威をもたらし、悪意ある人物が侵害されたデータを悪用してユーザーを欺き、詐欺を広める可能性が浮上している。
テザーCEO の対応と推奨事項
アルドイーノCEOがこの件について発言し、仮想通貨企業がメーリングリストの管理に使用している著名なベンダーが侵害を受けた可能性があると2件確認している。
同CEOは、調査が完了するまでベンダーの名前を明かさなかったが、コミュニティに対し、このような仮想通貨詐欺には細心の注意を払うよう求め、次のように注意喚起している。
24時間前から受信した仮想通貨エアドロップを示唆するメールには注意してください。
同氏は、迷惑メールを精査することの重要性を強調し、見慣れないソースからのリンクをクリックしたり、添付ファイルをダウンロードしたりしないようアドバイス。テザーの経営陣は、この侵害によってもたらされるリスクを軽減するため、積極的な措置を講じており、業界全体でセキュリティプロトコルの強化を提唱している。
より広範な影響と予防策を
CoinGecko(コインゲッコー)の共同創設者であるボビー・オン(Bobby Ong)氏によると、電子メールニュースレターベンダーに影響を与えるサプライチェーンメール侵害攻撃が実際に進行中であることが明らかになった。
偽トークンローンチを宣伝するこれらの詐欺的なメール攻撃により、いくつかの仮想通貨企業が影響を受ける可能性があるとのこと。同氏は状況の深刻さを強調し、今後数日間のメールニュースレターには特に注意するようユーザーに警告した。
影響を受ける可能性のある企業のひとつである CoinGecko は、ベンダーと積極的に協力して侵害の範囲を調査。同氏は、CoinGeckoの通信を模倣したフィッシングメールが他のクライアントアカウントから送信され、CoinGeckoトークンは計画されていないとユーザーに警告していると報告した。