コインベース(Coinbase)の格下げで他の仮想通貨の価格に影響はあるのか

JPモルガンがコインベースの格付けを引き下げ

JP Morgan(JPモルガン)はコインベース(Coinbase)の格付けを「中立」から「アンダーウェイト」に引き下げたことで、同社の株価が下落した事が分かった。

2024年1月20日(火曜日)、コインベース(Coinbase)の格付けがJPモルガンによって以前の「中立」から「アンダーウエート」に引き下げられた。アナリストによるこの格付け引き下げは同取引所にとって初めてであり、良い兆候ではない。ビットコインETFの誇大宣伝が消えつつあることへの懸念によりアナリストのセンチメントは暗くネガティブなものへと変わり、コインベースの見通しについて警告するようになった。この格下げは、仮想通貨市場がレンジ内で推移しているときにも行われている。

なお、JPモルガンによる格下げ発表後、同取引所の株価は4%近く下落している。

ビットコインETFの誇大宣伝の陰りがコインベースの見通しに悪影響を及ぼす

ブルームバーグの報道によると、JPモルガンは月曜日に発表した声明の中で、ビットコインの上昇が鈍化する中、コインベースの株価が圧迫されることに懸念を表明した。

ケネス・ワーシントン(Kenneth Worthington)氏はレポートの中で、エコシステムを冬から脱却させたビットコインETFの触媒は、将来市場参加者を失望させるだろうと付け加え、これが結果的に評価引き下げにもつながった。しかし、同取引所は2023年に株価が約400%上昇し、記録的な年を迎えており、例外的に低い評価額からの回復が利益の一部に貢献したが、仮想通貨市場の復活が主な要因であった。しかし、株価は年初から大幅に下落しており、来年には暴落するのではないかという懸念が広がっている。

同社の暗い見通しに拍車をかけ、同取引所は2023年第3四半期に230万ドル(約3.4億円)相当の損失を報告。損失は2022年第3四半期に比べて縮小したが、依然としてアナリストや投資家を説得できていない。同取引所の今後の通期決算は、同社の軌跡とそれに関連する仮想通貨を分析する上で非常に重要となる。

他の仮想通貨にも影響はあるのか

コインベースの格下げは、仮想通貨市場がすでにレンジ内にあり、ペースを上げようとしているときに行われている。

ビットコインETFの誇大宣伝により市場は少し上昇したが、その誇大宣伝はすぐに消えた。ETF承認の余波で、ビットコイン価格は翌週に3万2000ドルまで下落。現在、同取引所には591の仮想通貨取引ペアリングがあり、248の仮想通貨と3つの法定通貨が存在する。なお、ビットコイン(Bitcoin/BTC)/USD(USドル)は同取引所で最も取引されているペアである。