カナダの仮想通貨取引所Catalyx、取引・出金を一時停止

仮想通貨取引所Catalyxのセキュリティ侵害発覚

カナダの仮想通貨取引所であるCatalyx(カタリクス)は、内部セキュリティ侵害の疑いを受けて取引と出金を一時的に停止した事が分かった。

カナダの仮想通貨取引プラットフォームであるCatalyxは、2023年12月28日(木曜日)、セキュリティ侵害を発表。これには、同取引所が保管している仮想通貨の損失が伴っているとのこと。同取引所を運営するCatalX CTS Ltd.はプレスリリースで、このセキュリティインシデントには従業員が関与した疑いがあると主張したうえで、同取引所の通常の取引と出金活動が混乱しており、次のように述べている。

損失のため、プラットフォームからのすべての仮想通貨および法定通貨の出金と、プラットフォーム上のすべての取引活動は一時的に停止されました。


停止命令の詳細

2023年12月21日(木曜日)付の暫定停止命令に基づき、ASC https://www.asc.ca/ (アルバータ州証券委員会)は認められた証拠の機密保持を発表した。

この命令は証券法第33条および第198条(アルバータ州)に基づいて認められ、回答者らに対し、いかなる有価証券またはデリバティブの取引および購入を15日間停止することを義務付けている。この命令は、欧州委員会によって延長されない場合、2024年1月5日(金曜日)に期限切れとなる。同取引所はすべての取引と出金を停止したが、デロイトの監査を受けていると伝えられている。

2023年の仮想通貨損失

一方、仮想通貨ビジネスがインサイダー侵害により資金を失った事件はこれが初めてではない。

2023年7月初め、仮想通貨決済プロバイダーCoinsPaid(コインペイド)が3,700万ドル(約52.3億円)の損失を被ったことが報道で明らかになった。報道によるとこの侵害は、ハッカーが欺瞞的な求人情報を通じて従業員のコンピューターにアクセスしたことが原因であり、従業員をだまして重要なデータの盗難につながるプログラムをインストールさせていたという。さらに、別のインシデントでは、パスワードデータ暗号化を専門とする企業であるLastPassが、従業員の資格情報の侵害によるクラウドストレージサービスのセキュリティ侵害に直面している。

De.Fi最新レポートによると、分散型金融セクターは 2023年に総額約19億5,000万ドル(約2758.9億円)の損失に直面。一方、イーサリアム(Ethereum/ETH)は最も標的にされたブロックチェーンとして浮上し、170 件の侵害で13億5,000万ドル(約1,910億円)近い損失を被っている。

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