国連がアルゴランドと提携して職員向けトレーニングコースを開発
アルゴランド財団(Algorand Foundation)は、ブロックチェーンの教育と訓練を通じUNDP(国際連合開発計画)職員の能力を強化するためのブロックチェーンアカデミーの立ち上げを発表した事が分かった。
アルゴランド・ブロックチェーン・アカデミーは2024年第1四半期に開始される予定で、UNDPに所属する2万2,000人の職員に録画講義とワークショップを提供する計画だ。UNDPの低炭素開発とオルタナティブファイナンス(※1)の専門家、ロバート・パシコ(Robert Pasicko)氏は、今回の協力について、ブロックチェーン技術を利用し、複雑な世界的課題に対処するために必要なツールをチームに提供するのに役立つ述べたうえで、次のように語っている。
私たちは、世界中の国連実務家のスキルを向上させ、力を与え、インスピレーションを与えるために、アルゴランド財団とそのエコシステムの主要メンバーの信頼性と専門知識を活用できる立場にあることに興奮しています。
規制された銀行や資本市場など、従来の金融システムの外側で出現した金融チャネル、プロセス、手段のこと。
サプライチェーンの透明性を学ぶ
学習コース中のUNDPスタッフは、ブロックチェーンが社会から疎外されたコミュニティに金融サービスをどのように拡張できるか、また、サプライチェーンの透明性を高めることができるかを学んでいくという。
国連にとってこれは、ブロックチェーン技術を対象とした初の取り組みではなく、2023年7月にIGF(国連インターネット ガバナンス フォーラム)とGBA(政府ブロックチェーン協会)は、ブロックチェーン標準化に向けた共同取り組みを発表。この提携により、ブロックチェーンの保証と標準化に関するいわゆる動的連合が導入されている。これは、GBA の成熟度モデルに依存して、ブロックチェーンの採用を促進し、ネットワークの相互運用性を確保するものである。