OpenAI投資家が取締役会への訴訟を検討
OpenAIの投資家らは、CEO(最高経営責任者)のサム・アルトマン(Sam Altman)氏の解任を決定した取締役会に対する法的措置を検討している事が分かった。
関係者によると、現時点では法的手段を模索しているにとどまっており、具体的なことは何も決まっていないとのことだ。ロイターの報道によると投資家らは、OpenAIのアルトマン氏を解任するという取締役会による最近の行動により、数百万ドルの損害が発生する可能性があることを懸念。投資家らは、急速に成長している生成AI分野で最も人気のあるスタートアップが崩壊する可能性があり、一部のポートフォリオの至宝であるOpenAIに投資した数億ドルを失う可能性を懸念しているとのこと。
当NEXTMONEYの特集記事「サム・アルトマン氏のOpenAI解任と復帰の噂でワールドコイン(Worldcoin/WLD)価格が20%上昇」、「マイクロソフト(Microsoft)がAI チームを率いるためにサム・アルトマン氏を採用へ」、「【速報】サム・アルトマン氏が取締役会刷新で合意の元でOpenAIのCEOに復帰」でも報じているように、事態は急転。アルトマン氏がCEOを辞任し、後任にCTOのミラ・ムラティ氏が就任することが報じられた5日後の11月22日にアルトマン氏は同社に復帰する事が電撃発表された。
OpenAIの将来は不透明
OpenAIの将来は依然として不透明で、アルトマン氏は5日間の間に、取締役会全員が辞任した場合にのみ復帰を検討すると宣言。
その後の、アルトマン氏復帰発表の後、同氏はXへの投稿で「私は OpenAI が大好きです。」と述べている。同氏はマイクロソフトのサティア・ナデラ(Satya Nadella)CEOのサポートと決断を助けてくれたことに感謝し、次のように述べている。
新しい取締役会とサティアしのサポートにより、OpenAI に戻り、マイクロソフトとの強力なパートナーシップを築くことを楽しみにしています。
一応の決着には落ちついたOpenAIだが、今騒動はその余波がまだまだ続きそうである。