アンドリーセン・ホロヴィッツは初期段階の資金として34億ドルを目指す

アンドリーセン・ホロヴィッツは初期段階資金34億ドルを目指す

アンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)は、成長、仮想通貨、バイオベンチャー向けの34億ドル(約5,082億円)の資金計画を発表し、イノベーションへの取り組みを再確認した事が分かった。

シリコンバレーで有名なVC(ベンチャーキャピタル)企業である同社は、今後のアーリーステージおよびシードステージ(※1)のファンドとして約34億ドルを集めるという野心的な計画を発表。ニュースサイトのアクシオス(Axios)が最近明らかにしたこのニュースは、同社のこれまでの資金調達活動からの微妙だが注目に値する増加を浮き彫りにしている。さらに、同社は視野を広げることを目指し、2025年には新たな成長、仮想通貨、バイオビークルを開始する計画を立てている。

(※1)アーリーステージ(Early-stage)とは…
起業してから間もなく、実績や業績がない時期のこと。
シードステージ(Seed Stage)とは…
スタートアップにおける成長ステージの区分のうち、会社設立前後のこと。

戦略的な動きとして同社は、新しいマスタービークルを導入する予定だ。このアプローチは、厳選された専門分野の手段を含むさまざまなサブファンドに投資を振り向けるが、同社は沈黙の姿勢を貫くことを選択しており、現在もこの件について何も語っていない。

仮想通貨への揺るぎない取り組み

アンドリーセン・ホロヴィッツの暗号部門であるa16z cryptoは、ブロックチェーン分野で最も影響力のあるプレーヤーの1つとして高く評価されており、コインベースやMakerDAO などの著名エンティティやプロジェクトを支援してきた豊富な歴史を誇っている。

今回このイノベーションへの取り組みにより、VC界の有力者としての同社の評判が確固たるものになったのはゆるぎない事実である。仮想通貨中心の企業へのVCの流入が、業界を包む長期にわたる弱気相場の中で顕著な減速を見せていることは注目しておきたい。この傾向は、2023年8月に仮想通貨分野におけるベンチャー資金が4カ月連続で減少し、2021年1月以来の最低水準となったため、特に顕著となっている。

アンドリーセン・ホロヴィッツの最新の戦略的措置は、初期段階の投資分野におけるイノベーションと成長を促進するという同社の取り組みを強化するもので、困難な時期であっても、同社の仮想通貨業界に対する揺るぎないサポートは、ブロックチェーン技術の可能性に対する同社の信念を物語っている。