米国議員はSECの「無謀な」規則制定の非難と経済的損害を警告

米国議員がSECによる性急なルール規則制定に対する非難と経済的損害を警告

米国の議員は、SEC(米国証券取引委員会)とゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長を非難したうえで、永続的な経済的損害を引き起こす可能性があると警告している事が分かった。

不十分な経済分析と限られた国民の意見のもとで、無謀で性急な規則制定の議題を追求していると非難したうえでフランク・ルーカス(Frank Lucas)共和党下院議員は、次のように警告した。

ある分野での悪影響が他の分野に波及し、永続的な経済的損害を引き起こす可能性がある。

同議員は、規則制定に対する規制当局の無謀なアプローチについて、SECとゲンスラー委員長を非難。金融サービス共和党の公式アカウントは2023年8月21日(月曜日)、X(旧名:Twitter)で次のように主張している。

日本語訳:
ゲイリー・ゲンスラー議長は、特定のデジタル資産の分類に関して矛盾した発言を続けています。
「法律が明確」であれば、どの資産が有価証券であるかを言えるはずではないでしょうか?
残念ながら、彼はそうしません。

SECによる性急なルール策定は資本市場を一変させる恐れ

ゲンスラー委員長率いるSECは、不十分な経済分析と限られた国民の意見をもとに、無謀で性急なルール策定を進めており、資本市場を一変させる恐れがある。

ルーカス下院議員は、米国市場が世界の羨望(せんぼう)の的であり続けるようSECの責任を追及している。同議員は、共和党議員として下院金融サービス委員会の委員を最も長く務めており、デジタル資産、金融テクノロジー、インクルージョン小委員会および資本市場小委員会の委員を務めており、次のように語っている。

SECの規則制定の量と広さは私にとって重大な懸念事項だ。提案されているルールの多くが意味するものは膨大であり、多くの場合、同じまたは相互に関連する金融商品や市場セクターに影響を及ぼします。あるセクターにおける悪影響が別のセクターに波及し、永続的な経済的損害を引き起こす可能性があります。


ゲンスラーは規制に対する執行中心のアプローチで批判を浴びる

ゲンスラー委員長は、仮想通貨セクターの規制に対する執行中心のアプローチで批判されている。

元SECインターネット執行責任者のジョン・リード・スターク(Reed Stark)氏は最近、SECの仮想通貨規制の猛攻撃は決して終わることはないと警告。複数の議員が現在、仮想通貨企業プロメシュームの「不審な承認」についてSECとFINRA(Financial Industry Regulatory Authority:金融業界規制庁)を調査。さらに、SECは現在、XRPを巡ってリップル研究所およびその幹部らと法廷闘争をしているほか、XRPに関するリップル判決に対する中間控訴を認定する申し立てを提出している真っ只中だ。

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