フォビ(Huobi)がペイパル(PayPal)のステーブルコインPYUSD初の取引所上場者に

仮想通貨取引所フォビがペイパルUSD初の上場取引所に

仮想通貨取引所のフォビ(Huobi)は、ペイパル(PayPal)のステーブルコインであるペイパルUSD(PayPal USD/PYUSD)の初の取引所上場者になることが分かった。

NEXTMONEYの2023年8月7日(月曜日)付け特集記事「ペイパル(PayPal)が米ドルに固定されたステーブルコインを発表」で報じたように、ペイパルとパクソス(Paxos)は、米ドル預金、短期国債、および同様の現金同等物を裏付けとするPYUSDを発表。公式声明で、フォビは、PYUSDをサポートする最初の取引所としての役割を発表した。フォビは、取引は手数料ゼロの方針を伴うPYUSD/USDT取引ペアで開始される事を明らかにした。

同取引所は、“市場の流動性と流通指標が有利にそろったら”取引を開始する準備ができていることをユーザーに保証。現在、PYUSDの発行総額は2,690万ドル(約38.5億円)となっている。他の広く認識されているステーブルコインと同様にPYUSD は、いつでも米ドルに引き換えられるほか、ペイパルがサポートする他の仮想通貨との交換も可能だ。

日本語訳:
BitMartは、PayPal USD(PYUSD)
PYUSD/USDTの独占的なプライマリリストを発表できることを嬉しく思います。

さらに、同じく仮想通貨取引所であるビットマート (BitMart)がPYUSDステーブルコインの一次上場を発表している。同取引所はステーブルコインを取引ペア、特に PYUSD/USDT に組み込み、入金プロセスを開始。トレーダーは8月8日から取引活動に参加できる。

ペイパルステーブルコインの安全性をめぐってコミュニティが分裂

仮想通貨コミュニティはステーブルコインの安全性をめぐって意見が分かれ、文例つしている。

パクソスによって発行されたPYUSDステーブルコインについては、集中化とセキュリティに関する懸念が生じている。これらの懸念事項について専門家らは、個人の残高の凍結や削除を可能にする「資産保護」セキュリティ機能を批判。潜在的な「集中化攻撃ベクトル」であると主張している。パクソスは政府の命令に基づいて資産を凍結または差し押さえる権限を保有。こうした懸念を踏まえ、仮想通貨の専門家らはコミュニティに対し、ビットコイン(Bitcoin/BTC)の購入と自己保管ソリューションの採用を検討するよう推奨し、パクソスの支援にもかかわらずペイパルに資金を預けないようアドバイスしている。

PYUSDの偽トークンも出現

PYUSD は、スケーラビリティの欠如、セキュリティの弱さ、既知の脆弱性があることで評判のバージョンである Solidity v0.4.24 に基づいて構築されている。

開始から 24 時間も経たないうちに、不正行為が出現しており、詐欺師はPYUSDを利用し、さまざまなネットワーク上で偽造トークンを発行。現在、イーサリアム(Ethereum)やブロックチェーンやBNBチェーンなどのプラットフォーム上で、そのような偽トークンが60以上確認されているとのことだ。

関連する最新情報の中で、フォビのアドバイザーでありトロン(TRON)創設者であるジャスティン・サン(Justin Sun)氏は、X(※旧Twitter)でペイパルにオファーを出し、スピード、セキュリティ、費用対効果で有名なTRON上でPYUSDを開始する可能性を検討するようペイパルを招待していりる。

ペイパル(PayPal)が米ドルに固定されたステーブルコインを発表

2023.08.08