ホンジュラス中央銀行がCBDCデジタル通貨導入に向けた試験研究を開始

ホンジュラス中央銀行がCBDC実証試験開始へ

BCH(Central Bank of Honduras:ホンジュラス中央銀行)は、パイロット研究を開始し、公開協議を開始することで、独自のCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)導入に向けた試験研究を開始した事が分かった。

日本語訳:
MIFの通常セッションNo.3で、BCH文書「ホンジュラスにおけるお金と決済の将来、どのルートをたどるべきか?」の公開諮問を提示しました。決済の最新化を継続するために、ぜひご参加いただき、ご意見をお聞かせください。

BCHによる今回の動きは、金融システムを最新化し、支払い方法における既存の課題に対処するという同銀行の取り組みの一環として行われている。

CBDC創設に向けた実証研究

今回のパイロット研究は、以前はTwitterとして知られていたX上のApex銀行によって明らかにされ、CBDC開発と開始を目的としている。

同銀行は、関心のあるセクター、専門家、一般の人々に、今画期的な取り組みに関するコメントや洞察を提供してもらうよう呼びかけている。この協議は、BCH公式サイトからアクセス可能で、金融イノベーションのイノベーション・テーブル(MIF)に対する新しい支払いオプションに関連するBCHの調査報告を受けて発表。同プラットフォームには官民の金融セクターの代表者が集まり、コラボレーションと革新的な思考を促進していく。

「ホンジュラスにおけるお金と決済の将来、どのルートをたどるべきか?」と題された今回の調査は、IMF(国際通貨基金)の技術支援を受けてBCHによって綿密に作成されたものだ。同文書は、ラテンアメリカ全土でCBDCを推進するIMFの広範な取り組みに沿って、中米で実施できる可能性のある代替案を評価している。

BCHによるCBDC実証研究の目的

BCHによるCBDC調査の目的は、金融包摂だけでなく、相互運用性の問題や国境を越えた支払いの遅延など、ホンジュラスが現在直面している課題にも対処する解決策を探ることにある。

既存決済システムの欠点を考慮してBCHは、小売CBDCの創設が最も実行可能な解決策であると特定。このアプローチは、中央銀行マネーが通貨システムの進化の強固な基盤を形成すると主張するBIS(国際決済銀行)の見解と共鳴している。

CBDC の設計プロセスの一環として、BCH は通貨法および中央銀行法の改正も提案しており、これらの規制変更によってCBDC発行認可に必要な法的枠組みが確立される。提案された変更は、パブリックコンサルテーションの段階で受け取ったフィードバックによって形成され、その結果については包括的な国民的議論が行われる予定だ。

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