SEC 対バイナンス: 規制当局が嘘をつき、国民を誤解させたことが発覚

バイナンスが国民を誤解させたとしてSECを非難

SEC(米国証券取引委員会)対仮想通貨取引所バイナンス(Binance)の証券をめぐる問題に関連して、SECに対する不誠実と公衆を欺く行為に対する非難が浮上したことが明らかになった。

バイナンスのジャオ・チャンポン(趙 長鵬:Zhao Changpeng)CEO(最高経営責任者)は、SECが最近行った、バイナンスの子会社であるバイナンスUS(Binance.US)の、顧客資産を混合または流用したという主張を非難している。両当事者は2023年6月21日(水曜日)、コロンビアにある地方裁判所に申し立てし、裁判所がSECに対して超法規的発言について適用されるすべての行動規則に従うよう命令することを求めたとのこと。

バイナンスとその関連企業は同日、裁判所の介入を要請するという思い切った行動に出ており、深刻な誤解を招き、損害を与える可能性があると主張するSECの性癖を阻止することを目的としている。

今申し立ては同意命令に合意したことに起因

今申し立ては、SECとバイナンスが、バイナンスUSが資金をどのように利用できるかを定めた同意命令に合意したことに起因している。

バイナンスはこの合意に対する明白な違反とみていたが、SECはプレスリリースを発表し、仮想通貨取引所に広範な懸念を引き起こしている。プレスリリースの中でSECは、バイナンスUSの顧客資産を保護するために緊急救済を確保したと主張しており、バイナンスと同CEOが顧客資産を管理しているというイメージを描いている。というのも、同月5日にSECは、バイナンスBとその関連団体、同CEOに対し、違法な取引プラットフォームを運営し、未登録仮想通貨証券を提供し、顧客の資金を混同したとして、13件の告発をしている。その2日後、SECは関連会社の資産を凍結する一時的な差し止め命令を得るための申し立てた。

バイナンスはSECが重要な事実を省略していると反論

SECとバイナンスはその後、資産の全面凍結を回避するよう求め、最終的にバイナンスUSの従業員のみが資金にアクセスできるようにすることで、完全な口座制限を回避する裁判所の承認を得ている。

日本語訳:
爆笑 バイナンス対SEC

法廷:「知りたいのですが、BAM資産のオフショア移転は行われているのでしょうか?実際に起こっているのでしょうか?今、SECの弁護士にそれぞれ5回もこの質問をしたことは私にとって驚くべきことです。」
SEC:「したがって、現時点では資産は海外に流出していません…米国外への資金の流れは見られません。」

「被告らは『顧客資産を自由に混合したり転用できた』というSECの声明は、SECがそのようなことが起こったという証拠はないという裁判所に対するSECの声明と真っ向から矛盾している。」

SEC執行部ディレクターのグルビル・S・グレワル(Gurbir S. Grewal)氏は今回の件について次のように述べている。

ジャオ氏とバイナンスがプラットフォームの顧客資産を管理し、われわれが主張しているように、顧客資産を好きなように混ぜたり、流用できたことを考えると、これらの禁止事項は投資家の資産を保護するために不可欠である。

バイナンスは、SECが裁判所に提出した証拠がないという発言と矛盾するため、同主張に反論。SECの状況描写は失望させるだけでなく、不穏な誤解を招くものであると主張しており、バイナンス側は次のようにコメントしている。

少なくとも、SECの声明は、SECが頻繁に引用する原則に反している。それは、行われている声明が虚偽でなく、誤解を招かないことを保証するために必要な重要な事実を省略している。