匿名仮想通貨XMR、バレット・プルーフの初期監査を成功

匿名仮想通貨XMR、バレット・プルーフの初期監査を成功

匿名性通貨として有名な仮想通貨XMR(モネロ) は15日、「バレット・プルーフ・プロトコル」の監査を完了したと発表しました。

バレット・プルーフとは、少額決済・手数料削減・承認処理の高速化を目的としている「ライトニングネットワーク」や、データを複数のサーバに分散させる機能である「シャーディング」のように、ビットコインにおけるブロックチェーンのブロックサイズが1メガバイト(MB)に制限されている結果起きている問題である「スケーラビリティ問題」に対するソリューションで、承認時間やトランザクションコストの削減が期待されています。

そして16日、仮想通貨サイト CCN(CryptoCoinsNews)によると、バレット・プルーフ・プロトコルは、スタンフォード大学のApplied Cryptography Group (暗号化学部)らによって提案されました。

モネロ公式サイトのブログによると、モネロはバレット・プルーフにより、トランザクション処理のサイズを80%減らすことができたといいます。その結果、取引手数料も80%削減できるだろうと述べています。

この監査を最初に実施したのは、Kudelski Security社で、4つのセキュリティ問題を発見したが、深刻な問題ではありませんでした。

また、この他にバレット・プルーフ論文の共著者Benedikt Bunz氏と、 Quarkslab社による2件の監査も近々完了する見通しで、これに問題がなければ、プロトコルを9月10月に更新し、メインネットにデプロイ(利用可能状態)する予定だそうです。