次の仮想通貨マイナー大規模移行でロシアはビットコインハッシュレートの18%を占める可能性を専門家が指摘

ロシアがビットコインハッシュレートの18%を占める可能性

ロシアのアナリストは、米国やカザフスタンなどの国における規制圧力、税負担、エネルギーコストの増加により、仮想通貨マイナーの新たな大規模な移動が発生する可能性が高いと考えており、それによってロシアは、世界のビットコインハッシュレートの最大 18% を占める可能性があると指摘している事が分かった。

ロシア連邦には、仮想通貨マイニングの分野でのリーダーシップを強化するチャンスがある。これは、業界の他の場所でのマイナスの展開を背景にしている。ロシアの主要マイニングハードウェアの輸入業およびディストリビューターであるインテリオンデータシステム(Intelion Data Systems)社の専門家によると、ビットコインのハッシュレートにおけるロシアのシェアは潜在的に18%に達する可能性があるとのこと。

ケンブリッジ・センター・フォー・オルタナティブ・ファイナンス(Cambridge Center for Alternative Finance)の計算によると、2022年1月の時点で、ロシアは世界のハッシュレートの4.7%近くを占め、主要マイニングランキング5位になっている。

マイニングに必要なものがすべて揃うロシア

主要国の政策強化は、2021年の中国によるこの部門の取り締まりに続くものと同様、今後マイナーは新たに別の大規模移動を引き起こす可能性がある。

電力料金の上昇と増税の導入による低コストのエネルギーへのアクセスに対する新たな制限により、米国、カナダ、中国のマイニング能力の最大6%とロシアへの移転が必要になる可能性がある。ロシアの現地メディアの予測によると、この場合、世界のビットコインハッシュレートにおけるロシアのシェアは 18% に上昇する可能性があるという。これは 3.95 GWの電力消費に相当し、平均コストは1,280億ルーブル(約2,224億円)になる。

4月、ロシアの主要マイニング事業者ビットリバー(Bitriver)は、デジタル通貨の抽出に関与する施設の総電力容量の点で、ロシアはすでに第2位に上昇したと推定。インテリオンデータシステム(Intelion Data Systems)のティモフェイ・セミョーノフ(Timofey Semyonov)CEO(最高経営責任者)は、次のように語っている。

ロシアには、世界の仮想通貨マイニング市場の既存のヒエラルキーを変えるあらゆる機会があります。この国には、低コストの電力、空き容量の確保、多くの地域での開発されたエネルギーインフラなど、必要なものがすべて揃っています。/em>

また同氏は、多くのロシア企業が事業を拡大するための取り組みを強化し、業界に対する政府の支援を強化していることを強調。議会は待望のマイニング法をまだ採択していないものの、ロシア側の公式声明は、ロシア当局が、プーチン大統領はロシアの「競争上の優位性」と呼んだものをマイニングホットスポットとして利用するつもりであることを示唆している。

有利な投資環境を作り出すために、ロシアでのマイニングは「ゲームの明確なルールを備えた合法的なビジネス活動」にならなければならないとインテリオンの専門家は指摘。「始まったばかり」の米国とヨーロッパの銀行部門の危機により、ヘッジツールとしてのビットコインの需要が高まり、伝統的な金融機関の間で仮想通貨への関心が高まり、その結果、世界的なマイニングが増加するはずだと考えている。

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