米国の銀行が無実の顧客口座を警告なしに突然閉鎖

銀行の顧客が突然アカウント閉鎖される

最近の調査によると、疑わしいとされる活動により、罪のない顧客が米国の銀行アカウントから突然締め出された事が現地メディアNew York Timesの報道によって判明した。

顧客アカウントが突然閉鎖されたことで、お金を使いたいときに”何かがおかしい”ことに要約気が付ついたという。JPモルガン・チェース(JPMorgan Chase & Co.)の顧客の一人であるナーフェ・ディロン(Naafeh Dhillon)氏は、12月に夕食の支払いを試みたものの、同氏のクレジットカードとデビットカードの両方が使用拒否されていたという。後に同氏は銀行に電話し、そこで初めてサポート担当者によって同氏の口座が閉鎖されたことを知らせたという。

銀行によるサプライズアクティビティ

同氏はその理由について銀行に尋ねると、同氏に残高の小切手を渡したという。

同氏は2013年から米国に合法的に居住しており、ニューヨークに到着して以降、パキスタンにいる彼の家族は定期的に電信送金で送金してきていた。これらの銀行口座の閉鎖は、違法行為を阻止する取り組みに関連しているとみられている。最近のデータによると、あらゆる種類の詐欺が金融機関で増加しており、すべての支払い方法に影響を与えているという。しかし、BPI(Banking Policy Institute:銀行政策研究所)によると、銀行が法執行機関に提出したSAR(Suspicious Activity Reports:疑わしい活動に関する報告)のうち、追跡につながるのはわずか4%。逮捕や有罪判決に至る追跡調査の割合はごくわずかであると同メディアは指摘している。同メディアが銀行に確認した後、銀行は調査を開始したが、スタッフは後に、同氏が法律に違反したことを立証できなかったと主張したという。

銀行秘密法に違反し、大規模なポンジ・スキームを展開していた事でも広く知られる詐欺師のバーニー・マドフ(Bernie Madoff)による数十億ドルの疑わしい活動を報告することを怠ったとして、米国の法執行機関は2014年、同銀行に20億ドル(約2,676億円)以上の罰金を科している。なお、米国ワシントンD.C.のNPO法人Good Jobs Firstの金融違反トラッカーによると、チェース銀行は2000年以降、金融犯罪、従業員の違反、競争上の違反、危険な証券の乱用、住宅ローンの乱用、反マネーロンダリングの不備、その他の犯罪に対して360億ドル(約4.8兆円)以上の罰金を支払っている。

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