イーロン・マスク氏ら有識者がChatGPTのアップグレード停止を求めた
米・大手電機自動車メーカーテスラ（Tesla）のイーロン・マスク（Elon Musk）CEO（最高経営責任者）、アップル共同創業者であるスティーブ・ウォズニアック（Steve Wozniak）氏、コンピュータサイエンス教授のスチュアート・ラッセル（Stuart Russel）氏など、AI分野の業界の重鎮、研究者、専門家が、開発者に対して、強力なAI（人工知能）モデルをトレーニングするプロセスを停止する署名を行ったことが明らかになった。
Having a bit of AI existential angst today
— Elon Musk (@elonmusk) February 26, 2023
今日、AIの実存的不安を少し持っています。
有力な個人から1,100人以上の署名が寄せられた嘆願書では、OpenAIの最新版であるGPT-4よりも強力なAIモデルの訓練を6カ月間停止するよう求めている。これはAIに関連するリスクを回避するための安全プロトコルを共有するための開発につながり、より安全な開発を行うためとのこと。実際、過去数カ月間に発表されたAIプロジェクトが、メールの作成、複雑な計算の解決、さらには芸術の創造など、人間の機能を説得力を持って実行したことを受けてのものだ。
また、AIチャットボットの王者として君臨するChatGPTに対抗するため、市場に溢れたChatGPTの代替品のリストも掲載されており、先月、ChatGPTを開発したOpenAI社は、AI搭載チャットボットを大幅に改良したGPT-4を発表。ジョークから司法試験の見事な合格まで、人間に近いことができるとのこと。
AIは本質的に仮想通貨の脅威ではない
2018年にドージコイン（DogeCoin/DOGE）提唱者であるイーロン・マスク氏がOpenAIの理事を辞任してから、同グループがマイクロソフトに実質的に支配されたクローズドソースの最大利益企業となり、当初の目的から大きく逸脱していると批判している。
報道によると同氏は、競合する研究所の設立も考えており、書簡の著者たちは、民間企業（※OpenAI）が合理的な時間内に既存のGPT4実装を超えるAIの訓練を止めない場合、政府が強制的に問題を解決するために行動を起こすべきだと主張している。
AIは本質的に仮想通貨の脅威ではないものの、仮想通貨の文脈でプラスとマイナスの両方の方法で使用できる一方で、AIは不正行為を検知・防止することで、仮想通貨取引の安全性を高めるために利用できる。また、取引戦略の改善、市場動向の予測、投資判断の最適化にも利用できるが、AIは、市場を操作したり、仮想通貨エコシステムの脆弱性を突いたりするために使用される可能性があると指摘されている。さらに、AIシステムが侵害されたり、ハッキングされたりして、セキュリティ侵害や暗号通貨の盗難につながるリスクもあるため、倫理的かつ責任を持って使用されることを保証することが重要だ。
