世界初のブロックチェーンスマートフォン「FINNEY」がいよいよリリース

スイスに拠点を置く、ブロックチェーン家電開発企業「SirinLabs」が、今年11月にいよいよブロックチェーン搭載型スマートフォンをリリースする予定だ。

リリースされるスマホ「FINNEY」は、アンドロイドが基盤となり、「SirinOS(セキュリティが強化されたAndroid8.1のフォーク)」が搭載される。
コールドストレージウォレット内蔵の世界初となるブロックチェーンスマホだ。

SirinLabsのCMO(最高マーケティング責任者)のNimrod May氏は以下のように述べた。

暗号通貨が一般市場へ普及していかない原因を、我々は常に考えてきた。
そして2つ大きな問題に気づいた。1つはセキュリティ面の問題。
ユーザーは銀行のような中央集権組織に頼ることができないので、自分自身で資産を管理する必要がある。

もう一つの問題は、暗号通貨に対する認識度の低さ。
既に暗号通貨に熱中している人は、どこでどう通貨を手に入れるかを把握し、基盤となるテクノロジーに対してもある程度の知識はある。しかし一般的なユーザーは未だに暗号通貨が複雑なものだと考えている。

そこで開発されたのが「FINNEY」だ。

本体背面に搭載されている、2インチのスクリーンをスライドするとコールドストレージウォレットが起動する。
SirinOSはコールドストレージウォレットに加え、多層型のサイバー保護スイートも提供される。これには、不正侵入防御システム(IPS)、セキュリティ保護されたコミュニケーション(音声・テキスト・メールなど)、多要素認証が含まれている。

他にもトークン変換(TCS)、独自のDappsストアなどの機能も利用できる。

TCSは特に画期的なサービスだ。
Dapps使用時に、様々な取引所からコインを入手する必要がなくなり、よりシームレスになる。

SirinLabsはアンバサダーにサッカー選手のリオネル・メッシを起用しており、メッシ出演CMも10月頃より公開される。
実店舗の展開も予定しており、ニューヨーク・ソウル・ベルリン、さらに東京でもオープン予定だ。

FINNEYは999ドル(約11万円)で公式サイト及びロンドン店舗で購入可能。

運営の見解

運営の堀口
ついに今年の秋に発売ですか。SIRINは日本でも人気の高い仮想通貨なので、実際に製品が発売されてからどうのような展開がまっているのか非常に楽しみですね。
個人的には使おうとは思っていませんが、既存のAppleやandroidにどう対抗していくのかがポイントになってくるのではないでしょうか。
そこの差別化は明確に必要だと思います。