仮想通貨取引所ジェミニ、オーストラリアで取引所をローンチ
ウィンクルボス兄弟が運営する仮想通貨取引所ジェミニが8月21日、オーストラリアの顧客に門戸を開いていると発表した。iOSまたはアンドロイド向け同社スマートフォンアプリを利用し、オーストラリア居住者が仮想通貨の売買・保管を行えるようになったという。
オーストラリアでは、ビットコインやビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコイン、Zcashの5種類をサポート。同取引所のステーブルコイン「ジェミニドル(GUSD)」は対象外としている。米国に拠点を置くジェミニは、米国49州やカナダ、韓国、香港、シンガポール、英国など国際的に仮想通貨事業を展開している。
オーストラリアでのローンチについて、共同創設者兼CEOのタイラー・ウィンクルボス氏は次のように語った。
「私たちは、グローバル展開を着実に行った結果、オーストラリアで安全で信頼できる仮想通貨体験を提供できることに興奮しています。これまで多方面で信頼を築いてきたが、オーストラリアでその信頼を築くことを楽しみにしている」
取引所ジェミニの活動
ジェミニは今週、サイバーセキュリティの専門家であるデイビッド・ダマートを最高セキュリティ責任者として執行チームに加えることを発表。追加した理由として、20年にわたるサイバーセキュリティの経験を挙げている。
ジェミニは国際展開のほかに、仮想通貨を域を超えた事業の拡大を検討している。7月初旬に、複数メディアが、民間の非営利のアメリカの金融業規制機構であるFINRAに証券のブローカー・ディーラーのライセンスを申請したことを報道。報道によると、ジェミニはブロックチェーン上の証券の取引を目標としているとみられる。