テラウルフが米国初原子力発電によるビットコインマイニング施設の稼働を開始

テラウルフが原子力発電によるビットコインマイニング施設を稼働

ビットコイン(Bitcoin/BTC)のマイニング事業者テラウルフ(Terawulf)は、ペンシルベニア州にある同社のノーチラス(Nautilus)施設で、米国初の原子力発電によるビットコイン マイニング施設に電力供給したことを発表した。

同社によると、毎秒約1EH/s(エクサハッシュ)または 8,000 近くのASIC(特定用途向け集積回路)ビットコインマイナーが現在オンラインになっており、さらに 8,000 台のマイニング リグが間もなく配信される予定とのこと。

原子力利用ビットコインマイニング

テラウルフは3月6日(月曜日)、原子力エネルギーを動力とする最初のビハインド・ザ・メーターのビットコイン・マイニング施設が稼働し、現在8,000台近くのASICマイニング・リグが稼働していると発表した。

現在の8,000台のマイニングリグは、SHA256ハッシュパワーの1EH/s を占めているものの、同社は5月までに1.9EH/sに到達するため、今後数週間でさらに8,000台のマイニングリグを使用する予定という。同社のプレス リリースによると、今後5年間、1kWh(キロワット)あたり約0.02ドルの固定料金を受け取るとのこと。

同施設は、ペンシルベニア州の2.5 GWのサスケハナ(Susquehanna)原子力発電所から24時間年中無休でカーボンフリーエネルギーを受け取るこの種のビットコインマイニング施設としては初めてのマイルストーンと見なされており、ポール・プラガー(Paul Prager)会長兼CEO(最高経営責任者)は次のように語っている。

今月初めのノーチラス施設の最近の活性化により、1.9EH/sの自己マイニング能力に相当する約16,000のテラウルフ所有のマイニングリグが現場にあり、毎日オンラインに接続されています。ノーチラスの原子力マイニング施設は、5年間でわずか0.02ドル/kWhという業界で間違いなく最も低コストの電力の恩恵を受けています。

2022年はビットコインのマイニング事業が荒れたものの、2023年は2022年末からビットコイン(Bitcoin/BTC)価格が大幅に上昇。そのため、ビットコインマイナーにとっては楽になったほか、複数の企業がマイニング事業を拡大しており、一部はペンシルベニア州に拠点を置いている。なお、テラウルフは、50MWのノーチラス施設に加え、ニューヨークのレイクマリナー施設運用拡大を発表。この移行により、レイクマリナーの運用は60MWから110MWに増加する。