ジェネシスの撤退停止は数週間に及ぶ可能性
ジェネシス(Genesis)のトレーディングマネジメントは12月7日(水曜日)、現在の状況と出金再開のタイムラインについて顧客にメールを送り、撤退停止を解除するには数日ではなく「数週間」かかる可能性があると述べいる事が分かった。
[DB] Genesis Anticipate That It Will Take Additional Weeks Rather Than Days to Arrive at a Path Forward: Email to Clients
— db (@tier10k) December 7, 2022
ジェネシスは、前進する道に到達するのに数日ではなく、さらに数週間かかると予想しています: クライアントへの電子メール
流動性危機に関する困難な状況の中で、仮想通貨融資会社Genesis Tradingは7日、顧客に最新情報をメールにて発表。顧客へのメールで、同社のデラル・イスラム(Derar Islim)暫定CEO(最高経営責任者)は、撤退停止を解除するには数日ではなく「数週間」かかる可能性があると述べているとのこと。以前、ジェネシスが大手仮想通貨取引所Geminiのユーザーに約9億ドル(約1,230億円)の債務を負っていると報告されている。全体として、多くの企業がFTXと連動していたことを考えると、状況は複雑と言わざる得ない。
やはりFTX崩壊が大きく影響
ジェネシスは、顧客への最新メールの中で、流動性の問題を解決するにはさらに時間がかかる可能性があると主張している。
メールには、ジェネシスが顧客に対して可能な限り透明性を保つことを約束していると書かれており、アドバイザーの助けを借りて問題を解決するための努力が行われていると述べている。同社は、サム・バンクマン‐フリード(Sam Bankman-Fried)氏が当時率いていた仮想通貨取引所での重大な流動性危機のニュースに続いて、引き出しを停止したため、FTX 崩壊が現実のものとなった。
2022年11月にジェネシスは、FTXの崩壊に対応して償還と新規ローンの開始を停止している。当時同社は、新たな資金調達の選択肢を模索していると主張していた。挙げられた理由は、FTXに対する懸念を受けて出金要求が会社の流動性を超えたためである。しかし、約10億ドル(約1,367億円)の資本を調達しようとする同社の試みは成功していない。また、これに続いて少なくとも5億ドル(約683.7億円)を調達するための新たな取り組みが行われているのが現状だ。