Binanceがオーストラリアでの仮想通貨デリバティブ提供をキャンセル

Binance オーストラリアでのデリバティブ提供をキャンセル

世界的な規制強化によって窮地に立たされている仮想通貨取引所Binanceは、オーストラリアのユーザーに提供しているオプション、証拠金商品、レバレッジトークンの新規口座開設の制限を発表した事が分かった。

Binanceがオーストラリアの顧客向けに提供していたオプション、証拠金商品、レバレッジトークンの新規口座開設制限の発表は、ASIC(Australian. Securities and Investments Commission=オーストラリア証券投資委員会)の警告を受け、オーストラリアでの仮想通貨デリバティブ取引提供をキャンセルした。今回の最新の措置は、オーストラリアのユーザーに新しい先物口座を開設するため、同取引所によってすでに課された制限の後に再び制限を掛けたもので、今回の措置と同時に、オーストラリアドル、英国ポンド、ユーロとの仮想通貨証拠金取引の提供を停止し、「Binanceは常に製品とサービスの提供を評価しています」とクライアントに向けた発表の中で述べている。

Binanceがデリバティブの提供を停止した国

Binanceは、香港、ドイツ、イタリア、オランダでのデリバティブ取引の提供を停止しており、さらに、ヨーロッパ全体でのデリバティブ商品の提供についても制限を実施する構えで、次のように述べている。

私たちの目標は、ブロックチェーンテクノロジーとデジタル資産を中心に持続可能なエコシステムを構築することです。これらの取り組みが、業界が長期的に地元市場で成長するのに役立つことを願っています。


Binanceに対するASICの主張

ASICは、オプションや先物などの仮想通貨関連の金融商品を取引するためにライセンスのないプラットフォームを使用し、彼らのお金の重大な損失を経験したオーストラリア市民の複数の報告に言及している。

事業体は、過度のレバレッジ、プラットフォームの停止、および不公正な清算によるこれらのプラットフォームのリスクを強調しており、最近Bybit(バイビット)とHuobi(フォビ)を含む12社にフラグを立て、12以上の規制当局がトップの仮想通貨スポットとデリバティブプラットフォームであるBinanceに対して警告している。

しかし、Binance側も厳しい規制に静観しているわけではない。NEXTMONEYの特集記事「Binanceが規制遵守強化のために元米国財務省の犯罪捜査官を新たに採用」でも報じたように、同取引所は各国の厳しい規制に遵守するべく、元米国財務省犯罪捜査官のグレッグ・モナハン(Greg Monahan)氏をBinanceの新グローバルマネーロンダリングレポーティングオフィサーに任命し、厳しい規制からの生き残りをかけている。

Binanceが規制遵守強化のために元米国財務省の犯罪捜査官を新たに採用

2021.08.18

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