仮想通貨取引所Robinhood が大幅な取引量減を報告
米国の主要な手数料無料の投資アプリであるロビンフッド(Robinhood Markets, Inc.)は、2022年10月のアクティブユーザー、運用資産、仮想通貨取引量が2021年10月と比較すると、仮想通貨の取引量は80%減少したことを報告した事が分かった。
11月17日(木曜日)、無料取引プラットフォームは、月間アクティブ ユーザー数が1,250万人で、9月と比較して2%増加したものの、結果は2021年の測定値と比較して明らかに低く、1,950 万から36%減少している。運用資産指標でも大幅な下落が記録さ、保管資産は702億ドル(約9.8兆円)を達成し、前月比で9%増加したが、前年比に目を向けると、1,120億ドル(約15.6兆円)から37%減少しており、同社はプレスリリースの中で次のように述べている。
取引収益の主な原動力である想定取引高は、2022年9月から10月にかけてほぼ横ばいでした。株式は467億ドル(約6.5兆円、0.4%増)、オプション契約は7,870万(1%増)件、仮想通貨は35億ドル(約4897.5億円、2%減)でした。
2021年と比較して大幅な悪化
2021年年と比較して結果は大幅に悪化しており、仮想通貨の取引高は、180億ドル(約2.5兆円)から80%減少している。
1日の平均収益取引は、仮想通貨で20万ドル(約2,800万円)に達し、前月比で10%、前年比で55%減少。年次比較で上昇した唯一の指標は純累積資金提供アカウント(NCFA)で、2,290万を達成し、2021年10月に報告された2,250万から2%増加した。Robinhoodの公式サイトによると、NCFA は新しく資金提供されたアカウントの総数を示している。ただし、これらの統計には、同プラットフォーム離反したユーザーおよび長期間アプリを操作していないユーザーについては含まれていないとのこと。
FTX騒動の弊害
ナスダック(NASDAQ)上場企業が現在直面している問題は、長引く「仮想通貨の冬」だけではない。
同社の株価は、FTX取引所の崩壊と仮想通貨収益の悪化により、11月に大幅に下落。FTXが2022年5月にRobinhoodの7.6%の株式を購入したため、同社の将来に対する懸念が高まった。Robinhoodのヴラド・テネフ(Vlad Tenev)CEO(最高経営責任者)は、懸念している投資家を落ち着かせようとし、同社の事業は危険にさらされていないと述べ、Twitterでロビンフッドのビジネスはいつも通りだと主張している。
FTXのサム・バンクマン-フリード(Sam-Bankman-Fried)元CEOがRobinhoodに株式を保有しているにもかかわらず、同社は、FTX、Alameda、関連企業と直接関与していないと主張している。