TRON CEOの新ステーブルコインが、わずか5分で完売
TRONのCEOであるJustin Sun氏の新しいステーブルコインJUST(または$ USDJ)が、わずか5分以内に完売したことをTwitterで発表した。Justin Sun氏が立ち上げる新たなステーブルコインJUSTは、トロンネットワーク上のスマートコントラクトを使って発行される通貨で、メーカーダオに酷似した通貨である。
$JST Token sale is complete. Finished in 4 minutes 26 seconds. @Poloniex
— Justin Sun (@justinsuntron) May 5, 2020
Sun氏は1月からステーブルコインの構想を発表しており、当時はトロンとビットトレント(BTT)を使って新たな分散型ステーブルコインを立ち上げると述べていた。TRONに関しては先月、新しいPoloniexトークン販売プラットフォームがリリースされる直前に、Tron(TRX)トークンの販売に関連する米国証券法違反を申し立てる集団訴訟がTronにあった。この苦情は、ICOに関連するトークンの違法な販売を主張したBinance、BitMex、およびその他の主要な暗号会社に対して提起された一連の「Red Wedding」訴訟の一部であるとのこと。
というのも、過去数年間トークンの販売、ICO及びIEOは、米国証券取引委員会などの規制当局から厳しい監視を受けており、ステーブルコインの取引量が暗号業界全体で爆発的に増加しているのと同様に、世界中の規制当局がステーブルコインの成長による潜在的な「世界的な金融の安定へのリスク」に注目し始めているとのことだ。
一方、世界はコロナウイルスのパンデミックによって引き起こされた経済危機の中で、ドルの流動性が急速に失われていく代わりに、ステーブルコインは最近数百億ドルの時価総額を超えて急上昇している。そのことからわかるように、ステーブルコインは最近需要を増しており、特にTetherは現在75億ドルを超える時価総額でstablecoinリーダーボードを支配している。
Justin Sun氏のステーブルコインが5分という恐るべきスピードで完売した裏には、このようなステーブルコイン自体の人気の影響が大いに関係しているのかもしれない。