国連がFRB連邦準備制度理事会に対して利上げを控えるよう警告

国連がFRBに利上げを控えるよう警告

インフレの嵐が吹き荒れる中、FRB(Federal Reserve Board=連邦準備制度理事会)の唯一の策は金利を上げることのようだが、国連機関は、不況を回避するため、FRBに対して連邦資金率の引き上げ(利上げ)を遅らせるよう要請した事が分かった。

国連機関は最新報告書の中で、FRBは利上げにブレーキをかける必要があると警告。同報告書は、国際経済見通しの調査結果を毎年発表しているUNCTAD(United Nations Conference on Trade and Development=国連貿易開発会議)によるもので、同機関によると、FRBが金利を引き上げている速度は、世界経済を景気後退のリスクにさらしており、貧しい国は裕福な国よりも苦境に立たされているとのこと。

FRBの行動は劇的で世界経済を不況に追い込む可能性

ジェローム・パウエル(Jerome Powell)議長の下、FRBは2022年に入ると、これまでに5回の利上げを行い、最近も9 月に利上げをしている。

その際FRBは、フェデラル・ファンド金利(Federal funds rate)を75ベーシスポイント引き上げ、ベンチマークレート(benchmark rate=標準金利または標準価格圏)を3%から3.25%に引き上げ、フェデラルファンド金利はほぼ0%で年を迎えている。これらの利上げの背後にあるFRBの包括的な目標は、インフレを抑えることである。2022年9月には8.3%に達し、2022年のインフレ率は、投資家と消費者の両方を驚かせた。例えば…、食品の平均コストは、2021年8月以降、米国で13.5%値上がりしている。

しかし、国連機関は、FRBの行動があまりにも劇的であり、世界経済を不況に追い込む可能性があると主張し、報告書で「中央銀行が金利上昇に頼ることで不況を引き起こさずに物価を引き下げることができるという考えは、軽率なギャンブルと示唆している。」と指摘。さらに、UNCTADのレベッカ・グリンスパン(Rebeca Grynspan)事務総長は記者会見で次のように述べた。

インフレを抑える手段を1つだけ使用したい場合、世界を減速させ、最終的には景気後退に陥らせるしかない。現在の行動方針は、特に発展途上国において、あらゆる場所で脆弱な人々を傷つけています。コースを変更する必要があります。

現時点でFRB はまだ方向転換の計画を示しておらず、国連機関による指摘がどの程度米国の金利政策に影響を与えているのかは不透明である。

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