JPモルガン:イーサリアムアップグレードはコインベースにとって良いものになる

イーサリアムアップグレードの恩恵をCoinbaseが受ける可能性大

イーサリアム(Ethereum)の合併は仮想通貨業界から期待され、多くの利害関係者はそれを最大限に活用したいと考えるなか、JPモルガン(JPMorgan Chase & Co.)によると、待望のアップデートは、Coinbaseにとって非常に有利になる可能性があると指摘している事が分かった。

JPモルガンのアナリストであるケネス・ワーシントン(Kenneth Worthington)氏によると、Coinbaseは待望の8月15日(月曜日)のイーサリアムのマージ(Ethereum Merge)アップグレードから「かなりの恩恵を受ける」だろうと指摘した。同月17日(水曜日)、StreetInsider報告によると、同氏は、Coinbaseのイーサリアムの保有と機関向けのステーキングサービスが財政的に役立つだろうと述べたほか、顧客のために イーサリアムステーキングの“価値を最大化する”ための重要な措置を講じたと主張。同氏は、これが Coinbase の収益増加につながる可能性があると主張しており、次のように語っている。

私たちは、機関投資家のステーキング顧客がETHのステーキング収益に有意義に貢献すると予想していることを考えると、ステーキング収益の機会は収入機会よりも大きいと考えていますが、機関投資家の顧客にとってはそれほどではありません。経済の大部分は小売業にとどまっています。


Coinbase以外にも恩恵を受ける仮想通貨取引所あり

Mergeアップグレードが近づくにつれ、ステークされたネイティブトークンであるETHの全体的な価値は、同期間に43%下落したにもかかわらず、前年比でほぼ2倍になり、史上最高値に達している。

ワーシントン氏によると、Coinbaseとは別に、BinanceGeminiFTXなど、他の取引所もイーサリアムのアップグレードから利益を得るだろうと主張している。2,000ドル(約27万円)のETH価格と5%の利回りに基づき、Coinbaseはイーサリアムの合併により年間6億5,000万ドル(約877.7億円)のステーキング収益を得ると予測されている。ステーキングによる年間収入は、8,000万ドルから1億ドル(約108億円~135億円)増加すると見積もられている。

イーサリアムのMergeは9月15日に予定されているものの、スケジュールの技術的な変更は可能であり、このアップグレードによってコンセンサスメカニズムとしてPoWからPoSに切り替えることが可能となる。さらに、新メカニズムにより、イーサリアムのマイニングに使用されるエネルギーが少なくなる言葉見込まれており、Mergeの差し迫った到着とその準備の期待感から、価格は最近上昇している。