南アフリカ中央銀行高官が仮想通貨の虚偽情報を広めたと非難される

南アフリカ中央銀行高官が仮想通貨虚偽情報を広めたと非難される

世界中の金融機関が仮想通貨業界を規制し、業務に組み込む方法を模索する中、南アフリカ中央銀行高官が、仮想通貨に関する有害な虚偽情報を広めたとして当局から非難されている事が分かった。

SARB(South African Reserve Bank =南アフリカ準備銀行)クベン・ナイドゥ(Kuben Naidoo)副総裁による「仮想通貨取引の90%が違法な目的で使用されている」という主張は、南アフリカのスティーブン・ボイキー・シドリー(Steven Boykey Sidley)大学教授兼作家によって激しく非難されている。同教授は、7月27日に地元メディアに寄稿した意見記事の中で、「米国のカウンターパート」から知らされたとされているため、「世界中の仮想通貨のほとんどのユースケースは正直なものではなかった」という同副総裁のコメントを反映。同教授は、同副総裁を「この件に関してひどく誤解されている」と批判。同副総裁の発言を「クラップトラップ」、「ポピーコック」、「バルダーダッシュ」と表現。最終的にニュースの見出しになり、人々に計り知れない損害を与える最悪の誤報を与える結果となった。

正しい情報

著者によると、仮想通貨取引のわずか0.15%のみが怪しげな事件に関与しており、シドリー教授は分析プラットフォームChainalysisレポートを引用し、「世界中の FBI や法医学、監督、規制機関によって使用されている」と述べたうえで、次のように説明している。

実際の統計は、多数のデータ分析会社によって継続的に収集され、報告されています。ブロックチェーン上での違法行為に関連する仮想通貨取引の数は 0.15%です。私たちが住んでいるランドとドルの現実世界での違法取引に関連する取引の数は5%で、これは仮想通貨の50倍です。

さらに同教授は、ブロックチェーン上の取引の利点は、それらが公開されているという事実であると強調。その理由として、静かな犯罪を犯すことは不可能で、すぐに見ることができ、仮想通貨犯罪の収益を追跡することは誰にとっても簡単であり、「法定通貨」の世界のほとんどが住んでいる物理的な世界で金融犯罪を隠すのは簡単だと語っている。同教授は、SARB が仮想通貨を金融資産として規制する決定を下したことについて、仮想通貨分野全体を合理的に規制する前に、まったく新しいクラスのデジタル「モノ」を適切に定義する必要があり、うまくいかないだろうと述べている。