ハッカーが165万ドルを盗んだ後、BinanceはEGLDネットワークを一時停止

BinanceがEGLDネットワークを一時停止

世界最大クラスの仮想通貨取引所Binanceは、プラットフォーム上のエルロンド(Elrond/EGLD)ネットワークの引き出しおよび預け入れ機能を一時停止したことを発表した事が分かった。

この発表は、2022年6月8日(水曜日)の早い時間に、公式サイトの中国語ページを通じて行われている。Binanceは、EGLDネットワークの潜在的なセキュリティ問題のためにアクションが必要であると述べており、一時停止は2022年6月6日の08:11(※日本時間の17:11)から有効になっている。

現在、BinanceはEGLDプロジェクトチームと積極的に連絡を取り、問題をできるだけ早く解決するよう、急ピッチで作業を進めているとのこと。なお、同取引所は、EGLDネットワークが安定して稼働している場合、それ以上の発表なしに、入出金サービスを再開することに留意している。

仮想通貨ジャーナリストによる被害調査

Elrondネットワークは2022年6月6日に攻撃を受けており、仮想通貨ジャーナリストのコリン・ウー(Colin Wu)氏が運営するTwitterページWuBlockchainによると、ハッカーは無料のEGLDトークンを165万ドル(約2億2,000万円)まで吸い上げることに成功しているとのこと。

攻撃者はこれらのトークンをDEX(分散型取引所)であるMaiar Exchangeで販売し、EGLDトークンが92%崩壊したとのこと。現在、MaiarはDEXおよび関連するAPIを一時停止していつ。ウー氏によると、EGLDネットワークの妨害は3つの新しい仮想通貨ウォレットによって調整されており、スマートコントラクトの展開後に、8万EGLD、4万EGLD、および450万EGLDの3ウォレットを受け取っているものの、この資金がどこから来たのかは明確にはなっていないという。

CoinMarketCapより画像引用

CoinMarketCapによると、6月10日(金曜日)17時の時点でEGLDは、1EGLD=8,200円台後半で推移しており、前日同時刻比-2.13%、24時間取引量は68億円となっている。7カ月前に過去最高の542ドルを達成したEGLDだが、最高値以降、価格は下がり続けており、その価値の87%以上を失っている。