K-POPバンドBTSの管理機関がアーミーコインとの関係を全面否定

BTS運営会社Hybe がアーミーコインとの関係を否定

世界的大人気K-POPグループのBTS(防弾少年団)の運営・管理を手掛けるHybeが、仮想通貨取引所Bitgetに上場しているアーミーコイン(One Army Coin/OAC、※以下、アーミーコインと表記)について、BTCとは何の関係もないと関係を否定した事が分かった。

Hybeは、シンガポールを拠点とする仮想通貨取引所であるBitgetが、許可なしにBTSの写真を使用してアーミーコインを宣伝したことに対して、肖像権の権利を侵害したと主張。BTSの写真とBTSのファンネームである「ARMY」を悪用し、非常に悪質性の高い仮想通貨詐欺の可能性があるとしており、注意を促した。BTSの画像については、所属事務所BIGHIT MUSICの許可なく使用されており、アーティストの肖像権を侵害した件を含め法的違反事項を確認したうえで、法的措置を取る構えだ。アーミーコインを購入し、経済的損失を被った人は、最寄りの警察署に行くか、捜査当局に報告することを推奨したうえで、Hybeの責任者は次のように語っている。

アーミーコインがシンガポールにある仮想通貨取引所Bitgetに上場されているという情報を受け取りました。しかし、私たちは仮想通貨とは何の関係もありません。肖像権の侵害を含め、現在、他の法的違反を調査しており、すべての侵害に対して法的措置を講じます。


アーミーコイン側の具体的対応はなし

アーミーコインの運営者は、ArmyCoinがBTSのために作られたと広報しており、利用者を集めていることが確認されており、Bitget上場初日には通貨の価格が5000%以上も急騰している。

これに対してBitgetは声明で次のように警告した。

Bitgetはアーミーコインとは関係がなく作成もしていません。したがって、トークンに対して一切の責任を負いません。しかし、仮想通貨の価格は非常に不安定であり、安全な投資を行うことを考慮に入れる必要があるため、アーミーコインに関連するイベントには注意が必要です。

一方で、アーミーコインプロジェクトを担当するチームからの具体的な返答はなく、著作権侵害の疑いで訴訟を起こす準備ができているHybeの告発に対応する方法については明らかになっていない。仮想通貨に関しては、芸能人などの名前を利用した同様の詐欺がこれまでにも確認されているため、投資を行う際には真実かどうかをしっかりと見極める必要があり今後も注意しなければならない点の一つである。