テザー(USDT)は米ドルに価値が裏付けされたステーブルコインとされているが、実際に裏付け出来るほどの資金を保有しているのか疑問視されていた。
保有しているUSDよりも多くのトークンを発行しているのではないかと疑いが掛けられていたが、テザーは一貫してこれを否定していた。
今回調査に当たったのは、フリー・スポーキン&サリバン社(FSS)という法律事務所である。
数週間に渡り、テザーの2つの銀行にアクセスし調査を行った。
6月1日時点でテザーの銀行口座にあった資金総額はおよそ25億5000ドル。同日のテザー(USDT)の供給額は約25億4000万ドルだったとされる。
この結果によりFSSは、
FSSは、2018年6月1日時点でテザーの無担保資産がUSDに完全に裏付けられたテザーの供給量を上回っていたと確信を持って言える
FSSは監査法人ではない。そのため今回の調査は会計基準のGAAP(財務会計の作成と報告を行うルール)に基づいていない。口座に関して銀行が相応の権限を持って情報提示したという想定に基づいている。これに関してさらなる調査を行うことはない。
このように声明を発表した。
なぜ正式な監査が行われないのかについて、テザーの法律顧問は「監査をしてもらえないのが現状である」と述べた。
FSSの調査では一日分の残高しか報告されていないこと。
テザーの法律顧問によれば、FSSは3月からテザーの銀行残高に「自由にアクセスできる」とされていたこと。
これらの状況から見て、テザーの正当性を巡る問題はまだまだ続きそうだ。
疑惑の胸中であったTether社が発行するUSDTに価値の裏付けである米ドルが存在するとの旨を調査した上で改めて発表しました。
結果的に安堵が広がり、Bitcoinの価格に好影響が出ていますが、疑問点が2つ。
・会計事務所ではなく法律事務所に調査させたこと
・調査が1日で終わったこと
いろいろと不可解な点が見受けられますね…
真相は闇へと葬られそうです。