アルゼンチン最大民間銀行Banco Galiciaが仮想通貨サービスを開始

アルゼンチン最大民間銀行が仮想通貨サービスを開始

国内最大のプライベートバンクであるBanco Galiciaは、銀行のクライアントと顧客がビットコイン(Bitcoin/BTC)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、USDコイン(USD Coin/USDC)、リップル(XRP/XRP)を購入できるようにする仮想通貨取引機能を開始した事が分かった。

Banco Galiciaの顧客は、新しい仮想通貨取引機能により、銀行のプラットフォームで仮想通貨売買ができるようになった。現在、この機能に含まれている仮想通貨は、BTC、ETH、USDC、XRP4銘柄で、今後、仮想通貨提供リストを拡大させていき、多くのコインを取り扱う事を公表している。さらに、同銀行は新投資オプションの追加も発表しており、次のように語っている。

BancoGaliciaは、顧客向けに新しく革新的なサービスを開始し、仮想通貨の購入、販売、保管をシンプルで安全なワンストップの場所で提供します。


Banco GaliciaとLiriumのタッグでサービスを拡大へ

Banco Galiciaは、リヒテンシュタインを拠点とするデジタルウォレットおよびモバイルバンキングアプリ向けの仮想通貨サービスプロバイダーであるLiriumと提携し、仮想通貨取引サービスを提供している。

Liriumは、香港を拠点とするデジタル資産取引プラットフォームOSLと連携して、BancoGaliciaのプラットフォームで仮想通貨取引および保管サービスをセットアップしており、Liriumのマーティン・コパックス(Martin Kopacz)COO(最高執行責任者)は、この機能ではユーザーが仮想通貨を撤回または送信できないことを明らかにしており、ユーザーは仮想通貨を購入または販売することしかできないとのこと。またコパックス氏は、同銀行は5月中旬までにすべての顧客がこのサービスを利用できるようにする予定であると述べている。

アルゼンチンの仮想通貨状況

アルゼンチンは長い間、世界で最も高いインフレ率の1つに苦しんでおり、現在のインフレ率は50%に上る。

近年、多くのアルゼンチンの投資家や市民が、インフレヘッジのためにビットコイン(Bitcoin/BTC)やイーサリアム(Ethereum/ETH)などの仮想通貨に目を向けていることは理にかなっており、その上でラテンアメリカは仮想通貨革命を経験しているようで、キューバ、ブラジル、パナマなどの複数国がエルサルバドルの足跡をたどり、さまざまな程度で仮想通貨に門戸を開いている。アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス(Alberto Fernández)大統領自身は、2021年にインフレに対するヘッジとして仮想通貨を使用する可能性について話している。なお、アルゼンチンのUIF(Unidad De Información Financiera=財務情報ユニット)は、マネーロンダリング(資金洗浄)防止当局の規制監督下に仮想通貨取引を持ち込むことも検討している。